アドラー心理学とは|幸福になるための8つの基礎理論

アドラー心理学ってなに?
もっと分かりやすく解説して欲しい…

こんな疑問・悩みを持っていないでしょうか?

アドラー心理学で有名な本と言えば、岸見一郎さん著の『嫌われる勇気』ですね。

きっと、これをきっかけにアドラー心理学を知ったという人も多いのではないでしょうか?

結論、アドラー心理学はちょっと難しい心理学と言えるでしょう

なぜなら、アドラー心理学には抽象概念が多様された哲学・・だからです。

しかし、安心してください。

この記事では、そんなアドラー心理学をより分かりやすく解説していきます。

というわけで本日は、

本日のテーマ
  1. アドラー心理学とは
  2. 幸福を手にするための8つの理論

というテーマで記事を執筆していこうと思います。

アドラー心理学とは

ではまずは、アドラー心理学とは? というところを一言で説明します。

結論:勇気の心理学

アドラー心理学は、別名「勇気の心理学」と言われています。

というのも、勇気を持っていなければ、我々が直面する様々な課題(人生のタスク)を乗り越えることができないからです。

疑問:人生のタスクとは

では、人生のタスクとは、どのようなものなのでしょうか?

結論、下記の3つのことをさします。

人生のタスク
  • 仕事のタスク
  • 交友のタスク
  • 愛のタスク

「愛>交友>仕事」という順番で勇気が必要となります。

これら3つの課題は、人間関係と深く関わっているため、アドラーは「3つの絆」とも定義しています

仕事のタスク

勇気レベル

評価 :1/3。
仕事での悩み
  • 仕事は好きだけど、社内の人間関係が悪い…
  • 上司からのパワハラがひどい…
  • 同僚からバカにされる…

交友のタスク

勇気レベル

評価 :2/3。
交友での悩み
  • A君はいつも人の悪口を言うから面倒くさい…
  • 友達からのお願いを断れない…
  • 自分の意見を素直に言えない…

愛のタスク

勇気レベル

評価 :3/3。
愛での悩み
  • 告白してふられたらどうしよう…
  • 浮気されたが、許すべきなのか…
  • 他の女の子に目移りしてしまう…

“人生のタスク”と“勇気”の関係

勇気あり
勇気なし

勇気づけとは

勇気づけとは、勇気を与えることです。

では具体的にどうすれば勇気づけすることができるのでしょうか?

結論:感謝を伝える

たとえば、部下が積極的に仕事をこなしたら、「ありがとう!いつも助かるよ!」と伝えるのです。

すると、部下は人生のタスクに立ち向かうための勇気を得ることができます。

他にも、心の中の感情を伝えるのはいいでしょう。

たとえば、「本当に嬉しいよ!」などですね。

もしも、勇気づけについて詳しく知りたい方は、『【勇気づけ】アドラー心理学が教える正しい教育とは』を参考にしてください。

勇気づけ|アドラー心理学が教える正しい教育とは

武器を持て!

勇気は課題に立ち向かうための原動力とはなりますが、それだけでは実際に課題を解決することはできません。

そこで、アドラー心理学では、我々がさまざまな課題を解決するための武器をいくつも用意してくれています。

勇気&武器
勇気だけ…

8つの武器

では、その武器とは一体どのようなものなのでしょうか?

というわけで、これ以降では、我々が人生の課題を解決するための武器を8つ紹介していこうと思います。

8つの武器
  1. 自己決定性
  2. 目的論
  3. 認知論
  4. 対人関係論
  5. 全体論
  6. 課題の分離
  7. 劣等感
  8. 承認欲求

アドラー心理学の基礎理論1.自己決定性

自己決定性

「自分の人生は、自分の手で変えることができる!」といった概念

アドラーは、自己決定性を下記のように表現しています。

人間は自分の人生を描く画家である

引用:嫌われる勇気

つまり、自分の人生は外部によって決定付けられているわけではなく、自分自身で決めているということですね。

「素材」とは

しかし、この概念を否定する人たちも少なからず存在するでしょう。

「そんなわけない!人生は変えることができない!」と。

その際に、多くの人たちは、下記のような材料を使ってそれを主張します。

素材
  • 遺伝的に〜(遺伝)
  • 環境が〜(環境)
  • 生まれつき難聴で〜(器官劣等性)
  • 過去に虐待された経験があるから〜(過去の経験)

「素材」は言い訳のために使われる

確かに、素材って一見すると理にかなっているように思えますよね?

しかし、アドラーはこれらのことを“人生の課題から逃げるための言い訳”と定義しています。

さらに、素材を使って人生の課題から逃げることを「人生の嘘」としています

というのも、人生に言い訳をすることなく、幸福な人生を生きている人たちも世の中には存在しているからです。

人生を変えている人たちの例
  • 身長が小さくても、女性にモテる(遺伝)
  • 今自分が置かれている環境から出て、自由な生活を送っている(環境)
  • 手足が無くても、文筆家として活躍している(器官劣等性)
  • 劣悪な家庭環境で育った経験がある人でも、起業家として成功している(過去の経験)

これを見ても分かる通り、素材は言い訳をするための材料ということが言えるのではないでしょうか?

アドラー心理学の基礎理論2.目的論

「目的論」と「原因論」

「原因論」とは、「過去や環境などの原因に既定されている」という概念です。

目的論、原因論という2つの概念を理解するために、ある具体例をご紹介します。

引きこもりの男性

ある引きこもりの男性がいます。

彼は、職場でのイジメが原因で、それがトラウマとなり人間不信になり、外に出ることができなくなってしまいました。

では、この状態を「目的論」「原因論」という2つの概念で説明していきますね。

「原因論」で説明する

原因論

イジメを受けた(原因)→引きこもっている

多分、これが一般的な考え方ですよね?

「目的論」で説明する

目的論

外に出ないという目的がある(目的)→引きこもっている

きっと、アドラー心理学に初めて触れた人は「はぁ?」と思うでしょう。

なので、簡単に解説しますね。

では、この男性が「外に出ない」という目的を持っているのは、なぜなのでしょうか?

人と関わることで、これ以上傷つかないためです。

つまり、人生の課題に立ち向かうための勇気がくじかれているのです。

「原因論」の限界

結論、「原因論」には限界があるんですよね。

というのも、全てのことを「原因論」で説明してしまうと、決定論となってしまうからです。

つまり、同じようなイジメを受けた人は、全員何かしらのトラウマを抱えて、家に引きこもるということになる

しかし、実際はそんなことないですよね?

なぜなら、イジメを受けたとしても、転職をして別の会社で楽しい人生を送る人もいるからです。

「目的論」のメリット

目的論と原因論の決定的な違いは下記のように言うことができるでしょう。

目的論と原因論の違い

人生を変えることができるか?できないか?

「原因論」で人生を考えると、過去などの原因に既定されることになるので、現在の人生のコントロール権を失うことになります。

しかし、「目的論」で人生を考えると、目的を変えることで現在を変えることができるので、人生のコントロール権を握りしめることができるのです。

つまり、われわれは、過去の原因に従属する奴隷ではなく、自らの意思で人生をコントロールすることができる主人と言えますね。

もしも、目的論について詳しく知りたい方は、『【目的論】人生を大逆転させる思考法【←アドラー心理学】』を参考にしてください。

目的論とは|人生を大逆転させる思考法【←アドラー心理学】

アドラー心理学の基礎理論3.認知論

認知論

「物事の捉え方は、主観的な解釈によって決まる」といった概念

たとえば、「犬」に対して「可愛い〜」と感じる人もいれば、「恐い・・・」と感じる人もいる。

また、「井戸水」を夏に飲めば「冷たい!」と感じ、冬に飲めば「温かい〜」と感じる。

このように、われわれは皆、客観的な世界ではなく、自分たちで意味づけを施した主観的な世界に住んでいるのです。

どのメガネをかけるか?

結論、「どのメガネをかけて世界を見るのか?」で人生は幸福にも不幸にもなり得ます。

  • 世界を、赤色のメガネをかけて見ると、世界は赤色に染ま
  • 世界を、黒色のメガネをかけて見ると、世界は黒色に染まる
  • 世界を、青色のメガネをかけて見ると、世界は青色に染まる

このように、われわれは、かけるメガネによって、世界を自由自在に見ることができるのです。

疑問:なぜ人を嫌いになる?

人を嫌いになる時ってどんな時ですか?

きっと、多くの人は「相手に看過し難い欠点があるから〜」と答えるでしょう。

つまり、「相手が悪いから、嫌いになった!」ということですね。

これは、原因論というメガネをかけた時の思考ですね。

原因論

相手に看過し難い欠点がある→相手を嫌いになる

目的論というメガネをかけると

目的論

「嫌いになる!」という目的がある→相手の欠点ばかりを見つけ出す

このように、何かしらの欠点を発見した後に、

「相手のことを嫌いになる!」という目的を持ち、相手の嫌いなところしか見えないメガネをかけているという考え方もできます。

つまり、「原因論」というメガネをかけるのか?「目的論」というメガネをかけるのか?という選択で世界が違って見えるということですね。

このように、人は「相手のことを嫌いになる!」というメガネをかけた瞬間に、

いつもは気になっていなかったところが無性に嫌になったり、さらなる欠点を目くじらを立てて探し出すようになるのです。

アドラー心理学の基礎理論4.対人関係論

対人関係論

「全ての言動には、それを向ける相手役がいる」という概念

例1.子供の悪戯

子供はなぜ悪戯をすると思いますか?

結論、他者から注目されるためです。

これは、目的論で考えると分かりやすいですね。

目的論

注目されるという目的を持つ→悪戯をする

例2.オータニが読書をするのは

もちろんオータニが読書をするのにも相手役が存在します。

その相手役とは、「YouTubeを観てくれている視聴者」です。

つまり、読書から得た知識などを、視聴者という相手役に届けているわけです。

>>オータニのYouTubeチャンネルはこちら

対人関係論と幸福

対人関係論には、もう一つ大切な考え方が存在します。

それがこちら。

全ての悩み・幸福の源泉は人間関係の中に存在する

もしかしたら、「そんなバカな!」と思う人もいるでしょう。

なので、ちょっと具体例をみていきましょう。

人間が抱える3つの悩み

健康の悩み

お肌が荒れて、好きな〇〇君に嫌われてしまう

目標達成の悩み

同期の〇〇に営業成績で負けたくない

お金の悩み

同年代の仲間と比べてお金が無い自分は惨めだ

このように、全ての悩みは人間関係に帰結するということが分かりますよね?

もしよかったら、あなたの悩みを深ぼって考えてみてください。

アドラー心理学の基礎理論5.全体論

全体論

人間を分割できない存在として捉える概念

「全体論」と「二元論」

二元論

人間を分割した存在として捉える概念

「二元論」は「全体論」と対をなす概念です。

たとえば、「意識と無意識」「理性と感情」「肉体・精神」のような捉え方です。

これって普通の考え方ですよね?

しかし、アドラーの掲げる「全体論」ではこれらの存在を真っ向から否定しています。

例.カッとなって怒ってしまった

たとえば、あなたが他者にカッとなって怒鳴りつけたとします。

これを、「二元論」「全体論」という2つの考え方でみていきましょう。

二元論で考える

二元論

理性で感情を抑えることができなかった!

これは原因論的な考え方だと言えます。

原因論

感情を抑えることができない→怒る

全体論で考える

全体論

全体としてのあなたが怒るという選択をした!

これは目的論的な考え方だと言えます。

目的論

怒るという目的を持つ→大声を出す

アドラー心理学の基礎理論6.課題の分離

課題=その人自身がやるべきこと

疑問:トラブルの原因は?

結論、他者の課題に介入すること、または、自分の課題に介入されることにより引き起こされます。

「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考える

例.親と子供

たとえば、親が子供に「勉強しなさい!」と叱りつけたとする。

すると、多くの場合、子供は「うるせぇ!」と感じるでしょう。

なぜなら、親が「勉強する」という子供の課題に土足で介入しているからです。

しかし、他者の課題と自分の課題を切り分けることで、人間関係のトラブルを大きく減少させることができます。

介入と援助の違い

しかし、こんな話をすると「それは放任じゃないか!」と勘違いする人がいます。

なので、ここからは介入援助の違いを解説しますね。

介入

頼まれてもいないのに、他者の課題の踏み込むこと

援助

頼まれて、他者の課題に踏み込むこと

たとえば、子供から「勉強教えて!」と助けを求められて課題に介入した場合は援助となります。

つまり、「介入はせず、援助をしよう!」ということですね。

なので、課題の分離放任主義とは全く違うものなので、勘違いしないようにしましょう。

もしも、課題の分離についてより詳しく知りたいという方は、『課題の分離とは|悩みをゼロにする究極の思考法』を参考にしてください。

課題の分離とは|悩みをゼロにする究極の思考法

アドラー心理学の基礎理論7.劣等感

たとえば、オータニは身長が低い(163センチ)というコンプレックスを持っています。

劣等感と劣等性

劣等性

他者よりも、事実として・・・・・劣っていること

たとえば、視覚障害や聴覚障害など、実際に目が見えなかったり、耳が聞こえないという状態を劣等性といいます。

アドラーは、このようなものを器官劣等性と呼んでいます

つまり、劣等感と劣等性の違いは下記のようにまとめることができます。

  • 劣等感=主観的な解釈
  • 劣等性=客観的な事実

例.身長が低い

結論、身長が低いことそれ自体は劣等性と言えるでしょう。

なぜなら、日本の成人男性の平均身長が170cmという事実から見たら劣っているからです。

劣等感は「人生の嘘」となる

しかし、“身長が低い”ということに、さまざまな意味を与えることができます。

たとえば、あるひとは「身長が低いから、絶対にモテないや…」というでしょう。

一方、ある人は「身長が低いから、ファーストインプレッションで好印象を持ってもらえる!」といいます。

このように、自分のコンプレックスにどのような意味を与えるか?が非常に大切なのです。

多くの人たちは、自分のコンプレックスを素材にして、人生の嘘をつきます。

「身長が低いから、モテない…」のように。

変えられるものに目をむける

劣等感を言い訳にするのではなく、“変えられるもの”に目を向けて、それに全力になりましょう。

たとえば、コミュ力、服装、ヘアースタイル(整形でもOK)、年収、スポーツなど。

すると、人生の課題をいくつも克服することができるようになります。

もしも、劣等感についてさらに詳しく知りたい方は、『アドラー心理学と劣等感|劣等感は素晴らしい!?』を参考にしてください。

アドラー心理学と劣等感|劣等感は素晴らしい!?

アドラー心理学の基礎理論8.承認欲求

ここが一番大切!

誰しも、他者から嫌われたくないと思いますよね?

承認欲求と自由

結論、アドラー心理学では承認欲求を否定しています。

なぜなら、承認欲求を持っていると、不自由な人生を送ることになってしまうからです。

他者の人生か?自分の人生か?

たとえば、あなたはスポーツをやりたいと思っているとする。

しかし、母親は「スポーツなんてやめて勉強をしなさい!」と怒鳴り散らしてきます。

さて、あなたはスポーツと勉強のどちらを取るでしょうか?

もしも、スポーツを選択した場合は、自由な人生(自分の人生)を送っていることになります。

一方、勉強を選択した場合は、不自由な人生(他者の人生)を送っていることになります。

このように、「嫌われたくない!」という欲求によって、本来の自分の人生を生きれなくなることが多々あります。

嫌われる勇気→自由な人生

では、自由な人生を送るためにはどうすればいいのでしょうか?

結論、嫌われる勇気を持ちましょう!

これが名著『嫌われる勇気』のタイトルになっているわけですね

もしも、承認欲求についてさらに詳しく知りたい方は、『承認欲求とは|なぜアドラー心理学は承認欲求を否定するのか』を参考にしてください。

承認欲求とは|なぜアドラー心理学は承認欲求を否定するのか

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まとめ:アドラー心理学

では本日の内容をまとめましょう。

本日は、

本日のテーマ
  1. アドラー心理学とは
  2. 幸福を手にするための8つの理論

という5つの基礎理論について解説してきました。

「幸福な人生を送りたい!」と思っているのであれば、ぜひアドラー心理学をマスターするようにしましょう。

もしも、「アドラー心理学に興味が沸いた!」「もっと知りたい!」という方は、下記の記事も参考にしてください。

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