セルフコンパッションとは、「自分(セルフ)」への「思いやり(コンパション)」のことです。

たとえば、
- 営業売上を100万円達成すると誓ったのに達成できなかった…
- 毎日ブログ記事を書くと決めたのに三日坊主で終わってしまった…
そんな時、「自分はなんてダメな人間なんだ…」とを責めてしまうことってありますよね?
しかし、このように自分を責めたとしても、問題は解決しません。
むしろ、精神を蝕み、なんらかの精神疾患になってしまう恐れさえあります。
では、こんな時どうすればいいのでしょうか?
そんな時に大切なスキルこそが、セルフコンパッションなのです。
自己を許す力を養うことで、精神の健康を保つことができるようになります。
と言うわけで本日は
- セルフコンパッションとは
- 3つのコンパッションとは
- セルフコンパッションが大切な理由
- 他者を労ることが大切な理由
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
セルフコンパッションとは

「自分(セルフ)」への「思いやり(コンパション)」のこと
セルフコンパッション(Self Compassion)は、日本語に訳すと「Self=自分への」「Compassion=思いやり」ということです。
具体的なトーク
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セルフコンパッションはなぜ大切なのか
セルフコンパッションは、現代で必要不可欠な力です。
なぜなら、現代はストレス社会だからです。
日々のストレス
たとえば、下記のようなものですね。
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こんな時に、われわれは、自分を責めてしまいがちです。
「自分はなんてダメな人間なんだぁ…」と。
これが続いてしまうと、精神疾患に悩まされてしまうことも多々あります。
日本人のうつ病患者の多さには驚かされますよね。
感情を制御する3つのシステム

われわれの中には、精神をコントロールする3つのシステムが備わっています。
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心が健康的な人は、これらのシステムのバランスが良いのです。
これらをそれぞれ解説していきますね。
脅威システム
脅威システムは、脅威となる刺激があるときに稼働します。
アドレナリン
脳内にアドレナリンという脳内ホルモンが分泌されている状態です。
「怒り・不快・恐れ・嫌悪」などの感情が湧いてきます |
脅威システムは、短期的には、集中力や注意力を高めてくれる素晴らしいシステムなのですが、現代では常にストレスに晒されているため、これが慢性的に発動しています。
つまり、脳内が常に危険信号を出している状態なんですよね。
このように、慢性的なストレス状態が続くと、精神的に疲れてしまったり、最悪の場合はうつ病などの精神疾患になってしまうこともあるのです。
動因システム
動因システムは、物事に興味を持っている時のモードです。
ドーパミン
脳内にドーパミンという脳内ホルモンが分泌されている状態です。
「好奇心・興奮・快感」などの感情が湧いてきます |
たとえば、携帯電話が目に入ると、この動因システムが発動し、脳内に「いますぐFacebookをチェックしろ!」と響き渡ります。
他にも、甘くて美味しそうなケーキが目に入ると、動因システムが発動し、脳内に「いますぐ食べてしまえ!」と響き渡ります。
このように、動因システムとは、何かの動機付けとなるシステムのことをさします。
充足システム
充足システムとは、人間関係において安心・安全を感じているモードです。
オキシトシン
脳内にオキシトシンという脳内ホルモンが分泌されている状態です。
「親和・愛情・リラックス・落ち着き」などの感情が湧いてきます |
たとえば、人の世話をしたり、協力・共感をすることで、分泌されたりします。
他にも、出産時に分泌され、なんとモルヒネの何百倍もの鎮痛作用があるとも言われています。
つまり、コンパッションによって、オキシトシンを分泌さえ、脅威システムを沈めることが大切なわけです。
しかし、多くの人たちは、コンパッションができていないため、常に脅威システムが稼働している状態なんですよね。
動画にしました
3つのコンパッション

ではここからは、3種類のコンパッションについて解説していきます。
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それぞれ解説していきますね。
自己へのコンパッション
自分自身を思いやること。 |
他者へのコンパッション
他者を思いやること。 |
他者からのコンパッション
他者から思いやられること。 |
他者を思いやる→幸福
もちろん、セルフコンパッションはものすごく大切なスキルです。
しかし、オータニが特に大切だと思っているのが「他者へのコンパッション」です。
脳は主語を認識できない
なぜなら、他者を思いやることは、自分を思いやることになるからです。
人間の脳は「主語を認識できない」という性質を持っています。
だから、たとえば他者に「大丈夫だよ!」などと思いやりの言葉をかけると、それは自分にもその言葉がけをしていることになるんですよね。
つまり、他者を思いやることは自分を思いやることにつながるわけです。
他者へのコンパッション→他者からのコンパッション
「他者へのコンパッション」を続けていくうちに、「他者からのコンパッション」をもらうことができるようになります。
なぜなら、お返しの法則が働くからです。(返報性の原理)
つまり、「コンパッション」を与えることで、他者から「コンパッション」というお返してもらうことができるようになるのです。
結果、コンパッションのループに入ることができます。
だから、積極的に他者を思いやるようにしましょう。
与えよ、さらば与えられん
もちろん、全てのコンパッションが返ってくるわけではありません。
しかし、こちらからコンパッションを与えていかないと、他者からのコンパッションをもらうことはできないでしょう。
だから、常に他者にコンパッションを与えることを忘れないようにしましょう。
ちなみに、繰り返しになりますが、他者にコンパッションを与えることは、全くリスクを伴いません。
なぜなら、他者にコンパッションを与えることは、自分にもコンパッションを与えることになるからです。
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まとめ:セルフコンパッション
では最後にまとめましょう。
本日は、
- セルフコンパッションとは
- 3つのコンパッションとは
- セルフコンパッションが大切な理由
- 他者を労ることが大切な理由
というテーマでブログを執筆しました。
積極的に他者を思いやることで、コンパッションのループを作っていくようにしましょう。
仮にコンパッションが返って来なかったとしても、「他者へのコンパッション」は「自分へのコンパッション」にもなっていることを忘れないでくださいね。