ホーソン効果とは|「見られている」を味方にする心理学

ホーソン効果とは、人から見られていることで、ポジティブな結果をもたらすという心理現象のことです。

たとえば、イギリスで行われた実験によると、監視カメラが「付いている部屋」と「付いていない部屋」では、

「付いている部屋」の方が教室内のテストの点数が平均で34点も高いということがわかりました。

このように、人は「見られている!」と感じるだけで、パフォーマンスや生産性が高まったりするのです。

しかし、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?

というわけで本日は、

本日のテーマ
  1. ホーソン効果とは
  2. ホーソン効果の実験
  3. ホーソン効果を目標達成に活用する方法

というテーマでブログを執筆していこうと思います。

ホーソン効果とは

ホーソン効果

人から見られていることで、ポジティブな結果をもたらすという心理現象

ホーソン効果の由来

これは、アメリカ・シカゴに存在するホーソン工場というところで行われた実験が由来となっています。

「労働者の作業効率を高めるためには?」というテーマで実験を行ったのですが、そのために下記のような取り組みを行いました。

  • 作業場の照明の明るさを変えたり(薄暗くして手元をみえづらくする)
  • 従業員の休暇時間や賃金などの労働条件を変更したり(休憩時間を減らす、賃金を下げる)

つまり、作業効率が下がる可能性がある環境に変えたのです。

実験の結果

しかし、いずれのことをしても作業効率は上がるという結果となったのです。

なぜこのような現象が起こったのでしょうか?

その後の調査により、実験のために訪れた調査員や上司に「見られている!」と感じ、それによりやる気が高まったからです。

労働環境は悪くなったのに、生産性が向上するってすごいことですよね

ホーソン効果の具体例

では、いくつか具体例をみていきましょう。

例1.習い事を見に来た親

自分の親が習い事をしている最中に来て、「よし頑張らないと!」と張り切ってしまった経験はありませんか?

オータニは、少林寺拳法という護身術を10年ほどやっていたのですが、親が見に来た時はかなり張り切っていましたね。

例2.自宅での暮らし

自宅とは、自分だけの空間であり、好き勝手し放題ですよね?

だから、時には鼻くそをほじったり、大声で歌ったりすることもあるでしょう。

これは、逆ホーソン効果といえます。

つまり、人から見られていないので、ネガティブな結果をもたらすということですね。

例3.好きな男性との食事

好きな男性と食事に出かけた時に、いつもより食事をコントロールしようと思ったことはありませんか?

人に見られていないところでは、食事制限なんて気にせずガブガブ食べてしまうところ、好きな人が目の前にいると、食事制限をちょっと気にしてしまいますよね。

逆ホーソン効果と不正

犯罪は、昼間よりも夜中に行われることが多いですよね?

実は、われわれは暗い場所だと悪事を働くことにへっちゃらになってしまうのです。

これをホーソン効果といいます。

チョン・チェンの実験

カナダ・トロント大学のチョン・チェンは、

『たくさんの照明こそ最高の警察』という論文の中で、人は暗いところだと平気で悪いことをすると書いています。

手順1

まずは、被験者を2つの部屋に分けました。

  1. 12本蛍光灯が点いている部屋(明るい部屋)
  2. 4本蛍光灯が点いている部屋(暗い部屋)

手順2

次に、被験者一人ひとりに封筒を渡します。

その中には1ドル紙幣が9枚、25セント紙幣が4枚入っています

手順3

それから、被験者に数学の能力を試す問題が20問解かせるのですが、1問解けるごとにその封筒からお金がもらえるようにしました。

しかし、採点は自己採点で、いくらでもインチキができる状況にしました

そして、それぞれの被験者たちが、どれくらいの点数を採り、どれくらいインチキするのかを調べたのです。

実験の結果

実験の結果
  1. 明るい部屋の被験者の平均正解数→7.78問
  2. 暗い部屋の被験者の平均正解数→11.47問

お金にすると、②は①よりも1.85ドル多くお金をもらって帰ったのです。

暗い部屋ではズルをする

しかし、これは単に①の方に頭の悪い人たちが集まっていて、②の方に頭の良い人たちが集まっていたわけではありません。

結論、②の被験者はズルをしていたのです。

両グループのズル率
  1. 明るい部屋の被験者のズル率→24.4%
  2. 暗い部屋の被験者→60.5%

ホーソン効果と関連のある心理学

ではここからは、ホーソン効果と関連のある心理学について解説していきます。

  • ピグマリオン効果
  • ゴーレム効果
  • プラシーボ効果

心理学1.ピグマリオン効果

たとえば、ある実験では、教師が生徒たちにポジティブな期待を寄せることで、生徒たちの成績がUPしたという結果となりました。

他にも、部下や後輩のマネジメントなどにも活用されており、彼らに期待の言葉をかけることで、成績が向上することが分かっています。

このように、われわれは、他者から期待を寄せられることで、その期待に見合った成果を出すことがあります。

心理学2.ゴーレム効果

ゴーレム効果

ネガティブな期待をされることで、ネガティブな成果を得やすくなるという心理現象

つまり、ピグマリオン効果の逆ですね。

たとえば、「お前は頭が悪いんだ!」とネガティブな期待を受けた子供の成績が低下してしまったりします。

他にも、部下や後輩に対して「なんでこんなこともできないんだ!」と叱責を繰り返すことで、彼らの成績が低下してしまったりもしてしまいます。

心理学3.プラシーボ効果

プラシーボ=偽薬

たとえば、「本当の薬」だと思い込んで「偽薬」を飲まされると痛みを感じなくなったり、

他にも、「お酒」だと思い込んで「アルコール0の飲料」を飲むと酔っぱらってしまったりします。

「思い込みの力」ってすごいですよね?

このように、われわれは思い込むことにより、身体や精神に思わぬ影響を受けることがあります。

ホーソン効果を目標達成に活用する方法

ではここからは、ホーソン効果を目標達成に活用する方法について解説します。

  1. 仲間を変える
  2. パブリックコミットメント

方法1.仲間を変える

自分が理想としている人に見られる環境を作りましょう。

例.痩せたい・・・

たとえば、「痩せたい…」と思っているのであれば、痩せている友達と付き合うようにしましょう。

なぜなら、太っている友達から見られていたとしても、自分に社会的なプレッシャーを与えることができないからです。

意志力(ウィルパワー)は伝染する

意志力(ウィルパワー)は伝染するということが様々な研究で分かっています。

たとえば、太っている友達と一緒にいると、自分も太ってしまう確率が大幅に上がります。

なぜなら、太っている人の意志の弱さが伝染してしまうからです。

だから、もしも「痩せたい!」という願望を持っているのであれば、痩せている人たちとの時間を増やすようにしましょう。

あるマサチューセッツ州の住民1万2,000人以上を32年間に渡って調査した研究では下記のようなことがわかっています。

  • 友人が肥満になった人の場合、その人が将来肥満になるリスクは171%も増加
  • 姉妹が肥満になった女性の場合、本人が肥満になるリスクは67%も増加
  • 兄弟が肥満になった男性の場合、本人が肥満になるリスクは45%増加

方法2.パブリックコミットメント

パブリックコミットメントとは、公の場で約束をすることで、目標達成率のテクニックです。

たとえば、「今月100万円売上ます!」と大勢の前で約束すると、いい意味での社会的プレッシャーを感じることができます。

オータニの場合

オータニの場合は、SNSで下記のように公言しています。

オータニのコミットメント

ブログ・YouTubeを毎日更新します!

そのため、ブログもYouTubeも370日連続更新を達成することができました。

もしも、上記の約束を破ってしまえば、「オータニって口だけじゃん〜」と思われてしまいますからね。

ホーソン効果に話を戻すと、多くの人たちに見られていると感じることで、社会的プレッシャーを強く感じることができるようになります。

なので、何かの行動を起こす動機が弱い方には、パブリックコミットメントは非常にオススメですね。

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まとめ:ホーソン効果

では最後にまとめましょう。

本日は、

本日のテーマ
  1. ホーソン効果とは
  2. ホーソン効果の実験
  3. ホーソン効果を目標達成に活用する方法

というテーマでブログを執筆しました。

ホーソン効果は、目標達成に非常に効果的な心理効果です。

なので、達成したい目標があるのに、なかなか行動できないという方は、ぜひ他者から見られる環境を作るようにしましょう。

もしも、その他の心理テクニックについて知りたい方は、下記の記事なども参考にしてもらえればと思います。

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