SMARTの法則とは、目標達成率を最大化するためのフレームワークのことです。
ところで、あなたは設定した目標を、毎回達成することができているでしょうか?
きっと、この質問に「もちろん!」と答えることができる人はそう多くないでしょう。
なぜなら、いつも目標が未達で終わってしまう人たちがほとんどだからです。
世の中には、様々な目標設定の方法が存在しますが、今回はその中でもモチベーションを高め、目標達成率を高める『SMARTの法則』について解説していこうと思います。
というわけで本日は、
- SMARTの法則とは
- SMARTの法則の具体例
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
SMARTの法則とは
目標達成率を最大化するためのフレームワーク
※SMARTの法則は、アルファベットの頭文字からなる目標設定のフレームワークになります
SMARTの法則の提唱者
1981年にジョージ・T・ドラン氏の論文により発表されました。
元々は、経営コンサルタントがクライアントの目標達成率を高めるために作られたフレームワークになります。
しかし、他にも、仕事、勉強、筋トレ、禁煙 などにも使うことができるので、非常に再現性が高いフレームワークと言えるでしょう。
SMARTの法則が定着しない理由
これは余談なのですが、SMARTの法則を知っている人はそう多くないでしょう。
目標設定術で注目されるのはいつも、「PDCAサイクル」です。
Plan(計画)→Do(実行する)→Check(評価)→Act(改善)というフレームワーク
では、なぜSMARTの法則はそこまで普及していないの??
結論:解釈が多いから
SMARTの法則は、様々な人々によって、様々な解釈をされているからです。
そのためSMARTの法則を使いこなせていない人が多いのです。
例:「A」の解釈
たとえば、SMARTの法則の「A」を今回は「Achievable(達成可能な)」という定義をしましたが、実はこれ以外にも様々な解釈がされているのです。
- Achievable(達成可能な)
- Action-oriented(結果重視の)
- Attainable(達成できる・到達できる)
- Agreed upon(同意している)
- Accountable(確認可能な)
どうですか?かなりややこしいですよね?
後ほど、「R」や「T」についてもお伝えしますが、
このように、SMARTの法則は1981年に提唱されてから、様々な人たちに改良されたことで、分かりにくくなっているのです。
だから、Googleで「SMARTの法則」と検索してみてください。きっと、様々に解釈されていると思いますので。
しかし、安心してください。本記事では、非常に分かりやすく、再現性が高いSMARTの法則について解説していきます。
SMARTの法則を徹底解説する
では、ここからはSMARTの法則を構成する下記の5つの要素についてそれぞれ解説していこうと思います。
- Specific=具体的な
- Measurable=計測可能な
- Achievable=達成可能な
- Result-based=成果に基づいた
- Time-bound=時間制限
Specific(具体的な):SMARTの法則
- Specific=具体的な
- Measurable=計測可能な
- Achievable=達成可能な
- Result-based=成果に基づいた
- Time-bound=時間制限
目標は具体的に設定するようにしましょう。
ポイント:5W1Hを使う
では、どうすれば具体的にすることができるのでしょうか?
結論、「5W・1H」を使いましょう。
- Who(誰が?)
- When(いつ?)
- Where(どこで?)
- What(何を?)
- Why(なぜ?)
- How(どのように?)
「5W・1H」を使って目標設定することで、これから取る行動が具体的にすることができます。
×ダメな目標
たとえば、ある会社が下記のような目標を設定したとする。
見込み顧客を集めるためにマーケティングの仕組みを強化する
見た目はものすごく素敵な目標なのですが、この目標にはいくつかの疑問が浮かんできませんか?
たとえば、下記のような疑問です。
- マーケティングの仕組みを強化するのは誰ですか?
- いつから?いつまでに?マーケティングの仕組みを強化するのですか?
- マーケティングの仕組みを強化すると言っても、SNS・ブログなど何を強化するのですか?
- そもそも、なぜマーケティングに力を入れる必要があるのですか?
このように、抽象的な目標では具体的な行動に繋がりにくくなるので、目標は必ず「5W・1H」を使った具体的なものにするようにしましょう。
Measurable(計測可能な):SMARTの法則
- Specific=具体的な
- Measurable=計測可能な
- Achievable=達成可能な
- Result-based=成果に基づいた
- Time-bound=時間制限
数字を使うことで、さらに目標を具体的にしましょう。
ポイント:数字を使う
では、これ以降では、数字を使った
- ダメな目標
- 良い目標
- 最高の目標
3つの例をご紹介していこうと思います。
×ダメな目標
たとえば、下記のような目標の達成可能性ってどれくらいでしょうか?
先月よりも売上をあげる!
かなりふざけた目標設定ですが、このような抽象的な目標の多くは未達で終わるでしょう。
なぜなら、目標が抽象的だと、行動が具体的にならないからです。
○良い目標
だから、下記のような形で、目標設定するようにしましょう。
今月の目標売上=150万円
◎最高な目標
しかし、プラスαでお伝えすると、もっと数字を使って目標を立てた方がいいですね。
先月の売上=100万円(契約率50%、商品単価20万円)
- 契約数=5件
- 集客数=10件
今月の売上目標=150万円(目標契約率=50%、商品単価20万円)
- 目標契約数=8件
- 目標集客数=16件
具体的なアクション
- 集客数をプラスで6件増やすために、クライアントに紹介依頼を促す。
- 今後も、継続的に売上150万円を達成するため、今月中にSNS(Twitterを検討)の運用を開始する。
ここまでできると、かなり行動が具体的になるので、目標達成率を高めることができます。
Achievable(達成可能な):SMARTの法則
- Specific=具体的な
- Measurable=計測可能な
- Achievable=達成可能な
- Result-based=成果に基づいた
- Time-bound=時間制限
あまりにもかけ離れた目標を立てないようにしましょう。
なぜなら、達成できなかった時にショックを受け、モチベーションを維持することができなくなってしまうからです。
ポイント1:目標の難易度を意識する
目標設定の理想的な難易度は「50:50」と言われています。
つまり、達成できるか?できないか?スレスレのところを攻めるのです。
×ダメな目標
たとえば、下記のような目標の場合どうすればいいのでしょうか?
読書を習慣化したい!
間違った目標設定としては、「今日から毎日1冊の本を読む!」ですね。
今までほとんど本を読んで来なかった人にとっては、100%無理な目標設定と言えるでしょう。
※もちろん、強い動機があればいいですが
○良い目標
しかし、これだったらどうでしょうか?
月に最低5冊の本を読む!
これだったらできそうじゃないですか?
もちろん、1ヶ月続けてみて難しいようであれば、また目標を設定しなおせばOK。
ポイント2:とにかくやってみる!
このように、達成可能性が不明確な場合は、過去の経歴から推定するのもいいのですが、一番大切なことは「まずやってみる」ことです。
とりあえず、大きすぎない目標を設定し、行動してみましょう。
行動した結果、楽勝だったらプラスで難易度をあげればいいのですし、ちょっと難しいようであれば難易度を下げればOKです。
なので、あなたで達成できる難易度を知るためにも、まずは行動することが大切になります。
- Achievable(達成可能な)
- Action-oriented(結果重視の)
- Attainable(達成できる・到達できる)
- Agreed upon(同意している)
- Accountable(確認可能な)
Result-based(成果に基づいた):SMARTの法則
- Specific=具体的な
- Measurable=計測可能な
- Achievable=達成可能な
- Result-based=成果に基づいた
- Time-bound=時間制限
実は、5つの因子の中で、この「R」が一番大切です。
というのも、成果(理想と解釈してもOK)に基づいた目標であるかどうかで、モチベーションに大きな差が出るからです。
ポイント:理想が一番大切
例:マラソン
たとえば、「42.195キロ走ってください!」と言われたとする。
あなただったら走りますか?
きっと、あなたのみならず、多くの人は走らないという選択をするでしょう。
なぜなら、走るモチベーションがないからです。
しかし、「42.195キロを走りきったら、1億円あげます!さぁ走ってください!」と言われたら、ほぼ確実に走りますよね?
なぜなら、お金というモチベーションがあるから。
このように、「成果」を設定しておかないと、そもそも目標を達成するモチベーションが高まらないのです。
オータニの例
たとえば、この記事の執筆者でもあるオータニは、毎日ブログ・YouTubeを更新しているのですが、それは達成したい成果があるからです。
ノマドライフ(場所・時間を選ばない生活)を手にする!
海外に旅行に行ったとしても、パソコン一台で仕事ができる姿を想像すると、「早く叶えたい!」という欲望が爆発するほど。
これがモチベーションとなっているから、立てた目標をなんとしても達成しようと思えるのです。
- Result-oriented(結果重視の)
- Relevant(価値観と一致する)
- Realistic(現実的な)
- Result-based(成果に基づいた)
- Relation(価値のある)
- Resonant(エネルギーが動いている)
Time-bound(時間制限):SMARTの法則
- Specific=具体的な
- Measurable=計測可能な
- Achievable=達成可能な
- Result-based=成果に基づいた
- Time-bound=時間制限
目標には必ず期限を設けるようにしましょう。
なぜなら、期限がなければやる気が上がらないからです。
ポイント:締め切り効果を使う
締め切りを設けることで、集中力が高まるという心理効果
例:夏休みの宿題
たとえば、夏休みの宿題を、夏休みが終わる3日前のギリギリまで一度も手に付けていなかったとする。
その時の残りの3日間の集中力って物凄いですよね?
もちろん、夏休みの宿題の場合は、適当になったりすることもありますが、実際に全ての宿題を片付けることができたりします。
このように、我々は期限によるストレスを受けると、集中力が高まるようにできているのです。
なので、目標を設定する際は、下記のような形にしましょう。
- 12月31日までに、ブログのアクセス数を5万PVにする
- セミナー3日前までには、スライド資料の作成を終える
- 今日の18:30までに、10名のクライアントに紹介依頼の連絡をする
- Time-bound(期限付の目標)
- Time-line(いつまでにやるのか)
- Timely(今取り組むべき)
- Trackable(追跡可能な)
- Tangible(有形の)
- Thrilling(ハラハラ、ドキドキする)
\\最高の結果を出す 目標達成の全技術//
まとめ:SMARTの法則
では最後にまとめましょう。
本日は、
- SMARTの法則とは
- SMARTの法則の具体例
というテーマでブログを執筆しました。
SMARTの法則を使うことで、目標達成率を高めることができるようになります。
それにより、自己肯定感が高まり、その他の目標達成率も同時に高まっていきます。
なので、今あなたの持つ目標をSMARTの法則にを使って作成してみましょう。