シーズ志向とニーズ志向の違いが分かるようになると、顧客から喜ばれるアイデアを創出することができるようになります。
もちろん、それは延いては、売上を上げることにもつながります。
なので、「市場に受け入れられる素晴らしい商品・サービスを作りたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでください。
というわけで本日は、
- シーズとニーズの違いとは
- シーズからアイデアを創出する方法
- ニーズからアイデアを創出する方法
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
シーズ志向とは
保有している資源や強みを活かして、アイデアを出そうとする思考法
シーズ志向=生産者視点
シーズ志向は、「生産者視点」でアイデアを出していく思考法と言えます。
たとえば、「心理学に詳しい!」という強みを活かして、
「恋人が欲しい…」という消費者のニーズを満たすため、『心理学を学びながら異性と交流ができるコミュニティーを作る』というアイデアを生み出す感じですね。
シーズ志向でアイデアを出す
ではここからは、シーズを使ってどのようにアイデア出しをしていくのか?について解説していきますね。
- シーズを書き出す
- ニーズを考える
- アイデアを考える
ステップ1:シーズを書き出す
まずは、自社・個人が持っている強みや資源を書き出していきましょう。
もちろん、強みや資源は多ければ多い方がいいので、合ってる間違っている関係なしにとりあえず書き出しまくりましょう。
また、自分で強みを発見するのが難しいと感じるのであれば、他者からの視点を借りるのもありですね。
なぜなら、自分では気づけない強みと出会うことができる可能性があるからです。
強みと資源
いちおう参考までに強みと資源についての説明を簡単に図にしておきますね。
人材 | どのようなスキル・経験を持った人材がいるのか? |
技術開発 | どのような技術や設備を持っているのか? |
資金調達 | 資金力や資金調達力はどうか? |
製造 | どんな製造ノウハウはあるか? |
企画 | 独自の企画ノウハウや、得意な企画パターンは? |
販売 | どんなプロモーションノウハウを持っているか? |
サービス | 顧客のフォローやコミュニケーションにおいてどんなスキルや経験を持っているか? |
ステップ2:ニーズを考える
保有しているシーズで満たすことができるニーズを考えます。
※ニーズについては後ほど詳しく解説
上記の図で説明するのであれば、
『営業経験から得たコミュニケーションスキル』によって、満たすことができるニーズは「モテるようになりたい!」です。
特に新規営業などは、初対面の人からの信頼を得なければならないので、これは恋愛にも応用できそうですよね。
もちろん、ひとつのシーズで満たすことができる消費者のニーズはひとつとは限らないので、数があればどんどん書き出しましょう。
ステップ3:アイデアを考える
消費者のニーズを満たすためのシーズの活用方法を考えます。
たとえば、上記の図で説明するのであれば、
「モテるようになりたい!」というニーズを満たすために、『営業経験から得たコミュニケーションスキル』を使ってどうするか?ということですね。
結論、「ナンパ系YouTuber」として活動するという答えとなりました。
ニーズ志向とは
顧客の悩みや願望をよく理解し、アイデアを出そうとする思考法
ニーズ志向=消費者視点
ニーズ志向とは、「消費者視点」でアイデアを出していく思考法と言えます。
たとえば、ある日、電車に乗っていると、満員電車の中でイライラしながら読書をしている人がいたとする。
それを見たあなたは、「満員電車の中でも、読書ができるようになりたい!」と感じているのではないか?と考えます。
そこで、「じゃあ、本を電子書籍化すれば、満員電車の中でもコンパクトに読書ができるのでは!?」というアイデアを出すという感じですね。
ニーズ志向でアイデアを出す
ではここからは、ニーズを使ってどのようにアイデア出しをしていくのか?について解説していきますね。
- 行動を観察する
- ニーズを考える
- ニーズを満たす方法を考える
ステップ1:行動を観察する
顧客を観察し、行動や発言から情報を集めましょう。
ここで大切なことは、ありままの行動を観察することです。
行動・発言を観察する際には、「What」と「How」を意識するようにしましょう。
つまり、「顧客が何をしているのか?」「顧客がどのような行動をしているのか?」を具体的に観察するのです。
ステップ2:ニーズを考える
観察した行動・発言から、顧客がどのようなニーズを持っているのかを考えます。
ニーズを発見するコツ
ニーズを考える際には、「Why」がカギとなります。
つまり、「なぜ〜な行動を取ったのか?」と考えることですね。
すると、顧客が本当に求めているものを抽出することができるようになります。
例:思考法をテーマにした動画が伸びない
たとえば、上記の図で説明するのであれば、
『思考法をテーマにした視聴回数が伸びない』という事実は、
「恋愛での考え方なんてどうでもいいから、すぐに使えるテクニックを教えてくれ!」という視聴者のニーズが見て取れますよね?
このように、顧客の行動に対して「Why」をぶつけることで、その背景にある気持ちや感情を引っ張り出すことができるのです。
顕在ニーズと潜在ニーズ
潜在ニーズ=顧客が気づいている浅いニーズ
潜在ニーズ=顧客が気づけていない深いニーズ
例:営業でNO1をとりたい!
たとえば、「営業でNo. 1をとりたい!」という顧客が気づいている浅いニーズの背景には「社内の人たちから称賛されたい!」などの深いニーズが存在しています。
- 営業でNo. 1をとりたい!→顕在ニーズ
- 社内の人たちから称賛されたい!→潜在ニーズ
営業やマーケティングにおいて、潜在ニーズを明確にすることは非常に大切なことです。
なぜなら、潜在ニーズに刺すことで、売上を高めることができるからです。
コツ:Why(なぜ)の質問をぶつける
では、どうすれば潜在ニーズを抽出することができるのでしょうか?
結論、顕在ニーズに対して「Why」の質問をぶつけましょう。
- 行動を観察
↓ - 「Why」
↓ - 顕在ニーズ
↓ - 「Why」
↓ - 潜在ニーズ
こんな感じで「Why」をぶつけることで、潜在ニーズを掘り起こしていきましょう。
潜在ニーズと顕在ニーズの詳細はこちら
ステップ3:ニーズを満たす方法を考える
たとえば、先ほどの『思考法をテーマにした視聴回数が伸びない』という事実は、「すぐに使えるテクニックを教えてくれ!」という視聴者のニーズが見て取れますよね?
ここでは、そのためにどうすればいいのか? を考えます。
方法としては、『誰でも簡単に使える恋愛テクニック』というコンセプトにガッツリ切り替えるのがいいでしょう。
ただ、思考法の動画をどうしても作りたいのであれば、そのテーマの更新頻度を落とすという戦略でもいいですね。
まとめ:シーズ志向とニーズ志向
では最後にまとめましょう。
本日は、
- シーズとニーズの違いとは
- シーズからアイデアを創出する方法
- ニーズからアイデアを創出する方法
というテーマでブログを執筆しました。
シーズ志向とニーズ志向を用いることで、画期的なアイデアを創出することができます。
なので、まずはあなたが直面している課題に、シーズ志向とニーズ志向で考えてみましょう。