なぜなぜ分析の例|本質的な原因を発見する7つのポイント

なぜなぜ分析とは、ある課題に「なぜ?」という質問を繰り返すことで、本質的な原因を究明するフレームワークのことです。

 

なぜなぜ分析は、課題の原因究明において非常に効果的なフレームワークなのですが、実は間違った使い方をしてしまうと、本質的な問題解決ができなくなってしまいます。

 

そこで今回は、なぜなぜ分析をするうえで大切なコツなどを詳しく解説していこうと思います。

本日のテーマ

  1. なぜなぜ分析とは
  2. なぜなぜ分析の具体例
  3. なぜなぜ分析の7つのポイント

というテーマでブログを執筆していこうと思います。

 

なぜなぜ分析とは

なぜなぜ分析

ある課題に「なぜ?」という質問を繰り返すことで、本質的な原因を究明するフレームワーク

 

なぜなぜ分析の提唱者

なぜなぜ分析は、自動車メーカーのトヨタにより生み出されたフレームワークです。

トヨタ自動車工業の元副社長であった大野耐一氏が、1978年に出した著書『トヨタ生産方式』で広く知られるようになりました。

 

「カイゼン」文化を世に広めた「トヨタ生産方式」の中に

「問題を発見したら『なぜ』を5回繰り返す」

というものがあります。

 

これは、問題の再発を防ぐために、発生した問題を徹底的に解決するための考え方です。

なぜなぜ分析は、主に製造業で活かされているのですが、

個人レベルでも使えるフレームワークなので、ぜひ効果的に使っていただければと思います。

 

 

なぜなぜ分析:トヨタバージョン

では先ほど紹介した著書『トヨタ生産方式』で紹介されている例をひとつ紹介します。

課題 自動車が動かなくなった
①なぜ?:なぜ自動車は動かなくなったのか? オーバーロードとなり、ヒューズが切れたから
②なぜ?:なぜオーバーロードとなったのか? 軸受けの潤滑が充分ではなかったから
③なぜ?:なぜ潤滑が足りなくなったのか? 潤滑ポンプが正常に作動していなかったから
④なぜ?:なぜポンプは正常に動いていなかったのか? ポンプ軸が摩耗してガタガタになっていたから
⑤なぜ?:なぜ摩耗したのか? 濾過装置がついていなかったので、ゴミが潤滑油に入ったから

 

このように、1つの課題に何度も「なぜ?」をぶつけることで、本質的な原因を発見することができるのです。

一度や二度の「なぜ?」では、課題の真の原因を掴むことができないということを理解してもらえたでしょうか?

 

なぜなぜ分析の具体例

ではここからは、なぜなぜ分析の具体例を一つ紹介していきます。

 

例. 1冊の本を読むのに丸一日かかってしまう…

“オータニ”
ここからは、オータニが実際に経験した例を紹介しますね
課題 1冊の本を読むのに丸1週間もかかってしまう
①なぜ?:なぜ1冊の本を読むのに丸1週間もかかってしまうのか? 本の分量が多いから
②なぜ?:なぜ本の分量が多いのか? 読んでいる本が学術書だから
③なぜ?:なぜ学術書を読むのか? 科学的に根拠がある答えが書いてあるから
④なぜ?:なぜ科学的根拠が必要なのか? 説得力が高まるから
⑤なぜ?:なぜ説得力が必要なのか? ブログ・動画での権威性が高まるから

 

読書パフォーマンスが向上した

まとまりが無いように思えますが、このなぜなぜ分析によって下記のような結論に至りました。

最終結論

読書をする際は全ての文字に触れるのではなく、「ハーバード大学」「スタンフォード大学」「コロンビア大学」などの有名大学の名前が出たところだけ読むようにする!

 

これを実践した結果、ブログや動画でアウトプットするための内容だけを効率的に抽出する読書ができるようになったのです。

だから、今では学術書1冊であれば、1日で完読してしまうほどになりました。

 

なぜなぜ分析の7つのポイント

ではここからは、なぜなぜ分析を行う上でのポイントを7つ解説していきます。

  1. 課題の目的を明確にする
  2. 課題は具体的にする
  3. 事実にフォーカスする
  4. 1なぜ1回答
  5. 因果関係を意識する
  6. 「仕組み」にフォーカスする
  7. コントロール可能かを意識する

 

ポイント1.課題の目的を明確にする

なぜなぜ分析をする目的を明確にしましょう。

たとえば、

  • 課題:「1冊の本を読むのに丸1週間もかかってしまう」
  • 目的:「もっと効率的に読書をしたい!」

という感じですね。

このように、目的を明確にしてから、なぜなぜ分析をするようにしましょう。

でないと、なぜなぜ分析を行ったあと「これってなんのためにやっているんだっけ?」と途方にくれてしまうことになってしまいます。

 

ポイント2.課題は具体的にする

取りあげるべき課題はなるべく具体的にするようにしましょう。

 

特に「5W1H」「数字」を使ったりすることが大切です。

5W1H

  • Who(誰が?)
  • When(いつ?)
  • Where(どこで?)
  • What(何を?)
  • Why(なぜ?)
  • How(どのように?)

たとえば、先ほどの例では1冊・・の本を読むのに丸1週間・・・もかかってしまう」という感じで数字を使っていましたよね。

 

抽象的な課題→抽象的な原因

ではなぜ課題には具体性が必要なのでしょうか?

それは、課題が抽象的だと、抽象的な原因しか発見できないからです。

たとえば、下記の課題と原因をみてください。

  • 課題:YouTubeの再生回数が増えない
  • 原因:サムネイルが悪い、ペルソナが悪い、話が下手

 

このような抽象的な課題の場合、その捉え方が複数出てきてしまうため、根本的な原因を究明することができなくなるのです。

なので、課題を設定する際は、必ず「5W1H」と「数字」を意識するようにしましょう。

 

ポイント3.事実にフォーカスする

「感想」ではなく、「事実」にフォーカスをしたなぜなぜ分析を行うようにしましょう。

なぜなら、感想を持ち込むと、表現が抽象的になり、根本的な原因を発見することができなくなるからです。

 

たとえば、下記の課題と原因をみてください。

  • 課題:今月は1名も契約を獲得することができなかった
  • 原因:やる気が低かったから

 

このような感想による原因にあげたとしても、本質的な原因を突き止めることはできません。

なので、このような場合は「アプローチ数が先月の1/3も低下していたから」という事実をあげるようにしましょう。

すると、そこから事実ベースの本質的な原因を発見することができるようになります。

 

ポイント4.「1Q1A」

「1Q1A」とは、1つの質問(Question)に対して1つの答え(Answer)という意味になります。

②で紹介した「課題は具体的にする」ということを意識したとしても、1つの質問に対して複数の答えが出てくることもあります。

 

たとえば、下記の課題と原因をみてください。

  • 課題:YouTubeの再生回数が増えない
  • 原因:サムネイルが悪い、ペルソナが悪い、話が下手

 

このように、1つの課題に複数の原因があげられることもあります。

しかし、その際は、これらのうちの1つの原因にフォーカスして、なぜなぜ分析を進めていくようにしましょう。

もしも、そこで本質的な原因を突き止めることができなければ、次は別の原因にフォーマスして、なぜなぜ分析を行っていくのです。

 

ポイント5.因果関係を意識する

質問と答えの因果関係を意識するようにしましょう。

なぜなぜ分析を行っている人たちの中には、たまに「論理の飛躍」が起きてしまっている人たちも少なくありません。

 

たとえば、下記の課題と原因をご覧ください。

課題 ブログの企画を考えるのに3時間もかかってしまう
①なぜ?:なぜブログの企画を考えるのに3時間もかかってしまうのか? 知識レベルがゼロの情報を記事にしているから

一見、良さそうに思えますが、実はこれはには論理の飛躍が起きています。

つまり、原因を一つ飛ばしてしまっているわけです。

 

下記が正解となります。

課題 ブログの企画を考えるのに3時間もかかってしまう
①なぜ?:なぜブログの企画を考えるのに3時間もかかってしまうのか? 情報を集めるのに時間がかかるから
②なぜ?:なぜ情報を集めるのに時間がかかるのか? 知識レベルがゼロの情報を記事にしているから


「ブログの企画を考えるのに3時間もかかってしまう」
ことの直接的な原因は「情報を集めるのに時間がかかっているから」ですよね?

このように、分析において重要なことは、いかに漏れなく原因を究明するかです。

なので、論理の飛躍がなく、因果関係がしっかりした原因を探すようにしましょう。

 

ポイント6.「仕組み」にフォーカスする

「ヒト」ではなく「仕組み」にフォーカスして原因を発見するようにしましょう。

なぜなら、原因を「ヒト」に帰属させると、それいじょう原因を究明しようとしなくなるからです。

 

仕事場での失敗

たとえば、仕事仲間であるA君があるヘマをして、会社全体がダメージを受けたとする。

そんな時、本来なら「私がもっとA君に〜なサポートをするべきだった!」と自責にすることで、組織力が高まり、再発防止に繋がります。

 

しかし、中には「Aの野郎ふざけんなよ!」と他責にする人たちもいます。

では、このように人のせいにすることで、再発防止に繋がるのでしょうか?

難しいでしょう。

なぜなら、全ての責任をA君に帰属させるので、それ以外の原因を究明しようとしないからです。

 

「ヒト」のせい→思考停止

なので、原因は「ヒト」ではなく「仕組み」にフォーカスして答えるようにしましょう。

たとえば、下記の課題と原因をご覧ください。

  • 課題:YouTubeの再生回数が伸びない
  • 原因:リテラシーの低い視聴者が多いから

 

これはヒトに帰属させたなぜなぜ分析になります。

なので、これを「視聴者目線の動画を作れていないから」という形にすることで、それ以降の「なぜ」で根本的な原因を究明することができるでしょう。

 

ポイント7.コントロール可能かを意識する

なぜなぜ分析は、自分でコントロールできるものにしましょう。

 

身長が低い…

たとえば、下記の課題と原因をご覧ください。

  • 課題:彼女ができない
  • 原因:身長が小さいから

 

そこから、「身長が小さいから」になぜなぜ分析をしても、根本的な解決策が出てきません。

なぜなら、これはコントロールしようがないからです。

なので、課題や原因は必ず自分でコントロールできる範囲のものにするようにしましょう。

 

まとめ:なぜなぜ分析

では最後にまとめましょう。

本日は、

本日のテーマ

  1. なぜなぜ分析とは
  2. なぜなぜ分析の具体例
  3. なぜなぜ分析の7つのポイント

というテーマでブログを執筆しました。

 

なぜなぜ分析をすることで、本質的な答えを導き出すことができるようになります。

なので、まずは全ての悩みに「なぜ?」と問い続けるようにしましょう。

すると、なぜなぜ分析に慣れてくるはずです。

 

もしも、その他の思考法について知りたい方は、下記の記事なども参考にしてもらえればと思います。

 

参考図書

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