因果関係と相関関係って何が違うの?…
こんな疑問を持ったことはありませんか?
たとえば、テレビのニュースや新聞で、こんなことを聞いたことはありませんか?
きっと、本当にそう思っている人も多いでしょう。
なぜなら、人、ゾンビ、怪物 などの殺すゲームなどが多数発売されているからです。
だから、人を殺すことへの抵抗がなくなり…とう感じです。
しかし、よくよく考えてみると、これは全くの間違いと言えます。
というのも、そもそもゲームをする人口が増えてきているということが考慮されてないからです。
つまり、「犯罪に手を染める人たちが、たまたまゲームをしていた」というだけの話なのです。
では、どうすればこのようなトリックに騙されなくなるのでしょうか?
というわけで本日は、
- 因果関係と相関関係の違いとは
- 因果関係と相関関係の具体例
- 因果関係と相関関係を知るメリット
- 因果関係と相関関係の違いを見分ける方法
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
因果関係と相関関係の違い
では、まずは「因果関係」と「相関関係」それぞれの定義をしていきましょう。
結論:因果関係は相関関係の一部
結論、「相関関係はあるが、因果関係はない」ということが結構あります。
逆にいうと、「因果関係があるということは、相関関係がある」ということが言えます。
しかし、多くの人は、相関関係を因果関係と勘違いしてしまうことがあるのです。
では、この図を意識しながら、因果関係と相関関係について見ていきましょう。
相関関係とは
2つの事柄のうち、一方が変化すると、もう一方も変化するという関係
- Aが増加すると、Bも増加する=正の相関
- Aが増加すると、Bは減少する=負の相関
Aということは、Bという傾向がある!
例:英語の習熟度が高いと、年収が高い
「A:英語の習熟度」と「B:年収」には、相関関係があると言えます。
実際に、数々のデータを見てみても、英語ができる人の年収は高い傾向にあります。
因果関係とは
2つの事柄のうち、一方が原因で、もう一方が結果となる関係
AだからBである!
例①:英語の習熟度が高いと、年収が高い
先ほどの例をもう一度使います。
「A:英語の習熟度」と「B:年収」には、因果関係があると言えます。
つまり、「A:英語の習熟度」と「B:年収」は、因果関係にあり、相関関係にもあると言えるわけです。
例②:年収が高いと、英語の習熟度が高い
では、この場合どうでしょうか?
結論、この場合、相関関係はあるが、因果関係はありません。
なぜなら、年収が高いからと言って、英語の習熟度が高いとは限らないからです。
つまり、その他の原因で、年収が高い可能性があるからです。
たとえば、「社長をしている」「投資で儲けている」「プログラミングができる」など。
疑似相関と潜伏変数
では、これ以降では、より因果関係と相関関係にいて理解を深めて行きましょう。
疑似相関とは
直接的に関係のない2つの事柄に、あたかも因果関係があるかのように錯覚してしまうこと
これを意識するだけで、因果関係と相関関係をしっかりと見極められるようになります。
例:アイスクリームと溺死率
「アイスクリームの売上が増えると、溺死する数が増える」
こんな面白い話を聞いたことはありませんか?
これは、割と有名なお話なのですが、結論から言うと、これらには相関関係があります。
実際にそうなんですよ。しかし、もちろんのことながら、因果関係は全くありません。
潜伏変数とは
隠れた要因のこと
では、「アイスクリームの売上」と「溺死数」の因果関係とは、一体なんなのでしょうか?
結論、「気温」です。
つまり、気温が上がると、アイスクリームの消費量が増える。
さらに、気温が上がると、プールへ行く人たちが増える(そうなると、溺死数も増える)。
このように、2つの事柄以外の別の事柄のことを潜伏変数と言います。
この潜伏変数を見つける姿勢を持つことで、物事の本質をより一層発見しやすくなります。
- 気温が上がる→アイスクリームの売上が上がる
- 気温が上がる→溺死事故が増える
因果関係と相関関係の違いを見分けるクイズ
では、より因果関係と相関関係を理解するためのクイズを出します。
楽しみながら、考えてみてください〜♪
第1問:交番が多い地域は、犯罪件数が多い
さて、考えてみましょう。
相関関係
結論、交番の数と犯罪件数には相関関係があります。
実際に、そういったデータも存在します。
因果関係
結論、交番の数と犯罪件数には因果関係はありません。
つまり、交番の数が増えたから、犯罪件数が増えたわけではないということです。
真相
では、なぜ交番の数が多い地域では、犯罪件数が多いのでしょうか?
結論、犯罪件数が多いから、交番が多いのです。
つまり、「犯罪件数が多い→交番の数が増えた」という因果関係が成り立ちます。
第2問:テレビをみる時間が増えると、学力が下がる
さて、考えてみましょう。
相関関係
結論、テレビを見る時間と学力には相関関係があります。
※これは、負の相関関係ですね
実際に、そういったデータも存在します。
因果関係
結論、テレビを見る時間と学力に因果関係はありません。
つまり、テレビを見る時間が増えるから、学力が低下するわけではないのです。
真相
では、なぜテレビを見る時間が増えると、学力が低下してしまうのでしょうか?
結論、テレビを見る時間が増えると、勉強に割く時間が減るからです。
つまり、「勉強をする時間がない→学力が低下する」という因果関係が成り立ちます。
第3問:サラリーマンになると幸福度が低下する
さて、考えてみましょう。
相関関係
結論、サラリーマンであることと幸福感には相関関係があります。
実際に、そういったデータも存在します。
因果関係
結論、サラリーマンであることと幸福感には因果関係はありません。
つまり、サラリーマンだから、不幸というわけではないということです。
真相
では、なぜサラリーマンの幸福感は低いのでしょうか?
結論、裁量権(人生をコントロールする権利)が低いからです。
我々は、「選択したい!」という欲求を生得的に持っています。
しかし、サラリーマンは、決まった時間に出社、休憩、帰宅 します。
つまり、裁量権を握り締めることができていないのです。
日本では少ないですが、裁量権があるサラリーマンの幸福感は高くなります
まとめると、「裁量権が乏しい→不幸」という因果関係が成り立ちます。
第4問:雨の日は、契約率が下がる
さて、考えてみてください。
相関関係
結論、天気と契約率には相関関係があります。
実際に、そういった研究も存在します。
因果関係
結論、天気と契約率には因果関係はありません。
つまり、雨だから、契約率が低くなるということではないということです。
真相
では、なぜ雨の日には、契約率が下がるのでしょうか?
結論、雨の日は、気分がネガティブになる傾向があるからです。
だから、商品・サービスの話を聞いたとしても、魅力的に感じることができないのです。
つまり、「気分がネガティブ→契約率が下がる」という因果関係が成り立ちます。
第5問:読書量が多い人は年収は高い
では、考えてみてください。
相関関係
結論、読書量と年収には相関関係があります。
※これは正の相関関係ですね
実際に、そういった研究データもあります。
因果関係
結論、読書量と年収には因果関係はありません。
これは、小説なのか?学術書なのか? など本の種類にもよりますよね。
つまり、ただ本をたくさん読めば、年収が上がるわけではないのです。
真相
では、なぜ読書量が多い人は、年収が高くなるのでしょうか?
結論、年収を上げるうえで必要な知識が増えるからです。
オータニの場合
たとえば、オータニは心理学についての知識をたくさん持っています。
(9割は本から得た知識です)
だから、お金をもらって、他者の仕事、交友、恋愛などの問題を解決できるようになりました。
つまり、知識を得たことにより、お金を稼ぐきっかけを作ることができたのです。
相関関係を因果関係と勘違いしてしまうと…
でも、相関関係であるものを、因果関係だと勘違いすることで、どのようなデメリットが生じてしまうの??
結論:間違った行動を取ってしまう
では、具体例を使って説明しましょう。
例:ブログで稼ぐ
たとえば、ある成功者が「毎日更新すれば、稼げる!」といっていたとする。
仮に、あなたはそれを「因果関係だ!」と判断したとします。
つまり、「毎日更新する→ブログで稼げるようになる!」という方程式を構築してしまったとする。
結果、「よし!今日からブログを毎日更新しよう!」と決断しました。
しかし、1年、2年過ぎても、なかなかブログで稼げるようになりませんでしたとさ…
因果関係を明確にする
では、「毎日更新すれば、稼げる!」とは、どういうことなのでしょうか?
結論、「毎日更新すれば、その過程でブログスキルが磨かれるから、稼げるようになる!」ということです。
つまり、低品質な記事を毎日更新したとしても、別に稼げるようにはならないということですね。
例:オータニの場合
オータニは、1年で370記事ほど生産したのですが、全く稼ぐことができませんでした。
結果、180記事ほどの記事を削除するハメに…
しっかり、因果関係を考えることができれば、こうはならなかったですね。
- ◯ブログスキルが上がるから、稼げるようになる
- ×毎日更新すると、稼げるようになる
見かけの因果関係に騙されないために
上記のように、ただの相関関係であるものを因果関係だと勘違いしてしまうことがあります。
では、どうすればこのような勘違いを減らすことができるようになるのでしょうか?
- 2つの事柄を逆にしてみる
- 「なぜ?」という質問をぶつける
- 偶然の可能性を考える
方法1:2つの事柄を逆にしてみる
交番が多い地域では、犯罪件数が多い
※前述しましたが、これは相関関係はありますが、因果関係はありません
では、これら2つの事柄を逆にしてみましょう。
すると、「犯罪件数が多いから、交番の数が多い」となります。
こっちの可能性の方が高そうですよね?
このように、2つの事柄を逆にしてみることで、本当の因果関係が分かることがあります。
方法2:「なぜ?」という質問をぶつける
テレビを見る時間が増えると、学力が下がる
※前述しましたが、これは相関関係はありますが、因果関係はありません
では、こう考えてみましょう。
「なぜ?テレビを見ると時間が増えると、学力が低下するのか?」と。
すると、「なるほど!勉強の時間が単純に減るからか!」と気づくことができます。
このように、対象に「なぜ?」の質問をぶつけることで、隠された原因を発見でき、本当の因果関係が分かることがあります。
このように、対象に対して批判的に考える思考をクリティカルシンキングと言います。
方法3:偶然の可能性を考える
どの方法を使ってもしっくりこないようであれば、「単なる偶然」と考えましょう。
たとえば、同じ現象を調べたとしても、
- ある実験ではAという結果
- ある実験ではBという結果
- ある実験ではCという結果
となることがあります。
だから、全ての研究や実験を鵜呑みにして信じないようにしましょうね。
まとめ:因果関係と相関関係の違い
では、最後にまとめましょう。
本日は、
- 因果関係と相関関係の違いとは
- 因果関係と相関関係の具体例
- 因果関係と相関関係を知るメリット
- 因果関係と相関関係の違いを見分ける方法
というテーマでブログを執筆しました。
因果関係と相関関係の違いを明確にすることで、勘違いを減らし、正しい行動を取ることができるようになります。
なので、ぜひこの記事を何度も読んで、それぞれの理解を深めるようにしましょう。
ゲームをやっている人の犯罪率は高い!