問題解決力を高めたい…
もっとアイデアを出せるようになりたい…
もっと頭を柔らかくしたい…
こんな悩みを持っていないでしょうか?
結論、水平思考によって、誰もが想像もしなかった、画期的なアイデアを創出することができます。
なぜなら、水平思考とは、常識に囚われない柔軟な思考法だからです。
さて、いきなりですが、1つクイズを出します。
もしも、この問題が解けたら、あなたは水平思考者と言えるでしょう。
(答えは、本文中でお伝えします)
では、どのようにして上記の問題を解いていけばいいのでしょうか?
というわけで本日は、
- 水平思考とは
- 水平思考と論理的思考の関係
- 水平思考のメリット
- 水平思考に必要な3つの力
- 水平思考の問題
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
水平思考(ラテラルシンキング)とは
どんな前提にも支配されない自由な思考法
水平思考(ラテラルシンキング)の提唱者
水平思考は、1967年に、イギリス人のエドワード・デ・ボノにより提唱されました。
ちなみに、水平思考は、別名「ラテラルシンキング」とも呼ばれています
水平思考と言えば、「ウミガメのスープ」で有名ですよね?
おすすめ図書:水平思考(ラテラルシンキング)
水平思考(ラテラルシンキング)のおすすめ図書を紹介しますね。
分かりやすく学びたい!
もしも、水平思考について「分かりやすく!」解説した本を知りたい方は、木村尚義さん著の『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』がおすすめです。
水平思考クイズを解きたい!
さらに、水平思考を使って、アイデアを出す練習をしたい方は、古川洋平さん著の『ひらめき脳を鍛える ナゾトキ水平思考クイズ』がおすすめです。
この本は、難易度別になっているので、水平思考をステップバイステップで習得することができますよ!
水平思考と垂直思考
水平思考(ラテラルシンキング)は、垂直思考(ロジカルシンキング)を理解することで、理解しやすくなります。
- 垂直思考=積み上げる
- 水平思考=ジャンプする
垂直思考は、「A→B→C」とプロセス的に解決策を導き出していく思考法ですが、水平思考は、「A→G」のように、プロセスをスキップして解決策を導きしていく思考法なのです。
垂直思考(ロジカルシンキング)
物事を筋道立てて答えを導き出す思考法
例:冒頭のクイズ
では、冒頭でお伝えしたクイズをもう一度見ていきましょう。
13個のみかんを4人の子供に分けたいと思っています。
さて、あなたならどうしますか?
さて、あなたはどのように解答したでしょうか?
解答:4人に3つずつ分けて、残りの1つを4人に分ける
きっと、このように解答したのではないでしょうか?
では、これは水平思考(ラテラルシンキング)と言えるでしょうか?
結論、これは垂直思考(ロジカルシンキング)と言えます。
というもの、数字を使って論理的に解答を導き出しているからです。
水平思考(ラテラルシンキング)では?
では、水平思考(ラテラルシンキング)の人は、どのように解答するのでしょうか?
みかんをジュースにして、4人に分ける
これが水平思考(ラテラルシンキング)です。
(もちろん、他にも様々な解答があると思いますが)
このように、水平思考(ラテラルシンキング)は、全く別の角度から答えを導き出していく思考法となります。
水平思考(ラテラルシンキング)の答えは無限!
水平思考(ラテラルシンキング)での解答は無限に存在します。
なぜなら、発想が自由なので、思考の枠組みが広いからです。
しかし、垂直思考(ロジカルシンキング)での解答は基本的に1つしかありません。
なので、何か画期的なアイデアを出したいと考える際には、水平思考(ラテラルシンキング)をすると、様々な解答を出すことができるでしょう。
水平思考(ラテラルシンキング)のメリット
では、水平思考(ラテラルシンキング)のメリットを整理していきましょう。
- 自由な思考ができる
- 画期的なアイデアが生まれる
- コストを節約できる
メリット1:自由な思考ができる
水平思考(ラテラルシンキング)は、常識や固定概念に囚われない思考法なので、それだけ思考が自由になります。
例:バスケットボール
たとえば、バスケットボールでより得点を入れるためには、どうしますか?
垂直思考(ロジカルシンキング)をする人たちは、下記のようなことを考えるでしょう。
- ゴール下でシュートする
- シュートの精度を上げる
- 筋トレをする
しかし、水平思考(ラテラルシンキング)では、下記のような発想がアリとなります。
- ボールを小さくする
- ゴールを大きく広げる
- ゴールを下に下げる
このように、水平思考(ラテラルシンキング)の世界では、いわゆる「何でもあり!」なので、自由な発想ができるようになります。
メリット2:画期的なアイデアが生まれる
水平思考(ラテラルシンキング)は、発想に制限があいため、とてつもないアイデアが生まれる可能性があります。
例:自動改札機
今ではICカード(Suica、PASMOなど)によって、乗り換えが便利になりましたね。
しかし、実は、これにより自動改札機の開発者はあることに悩まされていました。
それは、「運賃計算」にかかる時間でした。
相互乗り入れによる複雑な計算を踏まえて処理をしようとすると、どうしても計算に時間がかかってしまうのです。
こうなると、計算が終了するまで、改札の扉を閉めておく必要があり、渋滞が発生してしまうことに繋がってしまいます。
では、開発者はどのようにしてこの問題を解決したのでしょうか?
結論、自動改札機を長くしたのです。
(つまり、自動改札機を長くすること計算にかかる時間を稼ぐことに成功した)
きっと、垂直思考(ロジカルシンキング)をした人たちは、下記のような発想になるでしょう。
- 自動改札機を増やす
→費用が莫大なため断念 - コンピュータの処理速度を上げる
→処理速度に限界があるため断念
つまり、自動改札機が長いのは、開発者の水平思考(ラテラルシンキング)の結晶だったということですね。
メリット3:コストを節約できる
水平思考(ラテラルシンキング)をすることで、コスト(お金・時間・労力など)を節約することができるようになります。
例:大阪万博
1970年に開催された大阪万博では、主催者はある問題に悩まされていました。
それは、入場ゲートが開いた際に、入場者が一斉に人気のパビリオン(博覧会場の展示館)に走り出し、いつ事故が起きてもおかしくない状態だったことです。
さて、主催者はどのようにして、この問題を解決したでしょうか?
結論、入場前に小さな会場案内地図を配ったのです。
というのも、走りながら地図を見ることは出来ないですからね。
こうして、急ぐ人たちがかなり現象したそうです。
きっと、垂直思考(ロジカルシンキング)をした人たちは、下記のような解決策を出したことでしょう。
- 入場入り口を広げる
- より多くの警備員を配置する
- 入場者を制限する柵を設ける
もしも、「警備員を配置する」という方法を採用した場合、それだけ人件費というコストがかかるため、利益率が悪くなってしまいますよね?
そういう意味では、「小さな会場案内を配る」という方法はコストを節約する上で、非常に効果的な解決策だったと言えるでしょう。
水平思考(ラテラルシンキング)を助けるツール
結論、ブラックボックスを活用しましょう。
ブラックボックスとは、「現状」と「理想」の間に存在する黒い箱のことです。
このように、「現状」と「理想」を書いてビジュアル化することで、水平思考(ラテラルシンキング)しやすくなります。
つまり、何でもいいので、「現状」から「理想」へいくための手段を出していくのです。
水平思考に必要な3つの力
- 疑う力
- 抽象化する力
- セレンディピティ
力1:疑う力
まずは、世の中の常識や固定概念を疑ってみるようにしましょう。
このような、物事を批判的に見る思考法をクリティカル・シンキングといいます。
マジックワード
では、疑う上で大切なマジックワードを紹介します。
- なぜ?
- 本当に?
- 今はね?
- 外国人はどう考えるか?
- 世代の違う人はどう考えるか?
- 異業種の人はどう考えるか?
特定の対象に、これらの質問をぶつけることで、画期的なアイデアが生まれやすくなります。
例:魔のカーブ
海外のある場所では、「魔のカーブ」と呼ばれる道路が存在していました。
そこでは、車が頻繁に事故を起こすことで問題となっていましたが、これも水平思考(ラテラルシンキング)によって解決したのです。
それは、ガードレールやセンターラインを無くすというものでした。
つまり、これらを取っ払うことで、ドライバーは慎重に運転をするようになったのです。
これは「道路にガードレール・センターラインがあるのは当然だ!」という常識に「本当に?」という疑問をぶつけたことによる成果と言えるでしょう
力2:抽象化する力
抽象化とは、特定の対象の本質や機能を抽出することです。
抽象化の方程式
- 対象の確認
↓ - 抽象化(対象の本質・機能は?)
↓ - 具体化(別の具体的なものに置き換えると?)
では、抽象化の具体例を見ていきましょう。
例:新聞
- 新聞紙
↓ - 包むもの、敷くもの、叩くもの
↓ - 陶器を包む、爪切りの時に下に敷く、ゴキブリを叩く
抽象化することで、“新聞紙”という「情報を伝えるもの、広告を載せるもの」という本質・機能を別のものに変化させることが出来ましたね。
このように、対象を抽象化することで、思ってもみなかったアイデアを創造することができるのです。
力3:セレンディピティ
セレンディピティとは、偶然発見したものを、別の価値あるものに変換することです。
デスワード
「そんなの当たり前だ!」という考えは、セレンディピティを低下させることになります。
なぜなら、前述した「疑う力」がなければ、日々の偶然を「ただの偶然」としてスルーしてしまうことになるからです。
日々の中で、「疑う」というセンサーを研ぎ澄ませるからこそ、偶然を発明に変えることができるのです。
例:電子レンジ
電子レンジは、航空機のレーダーを開発していたパーシー・スペンサーにより開発されました。
ある時、スペンサーがレーダーの実験をしている時、必ずポケットに入れてあるチョコレートバーが溶けていることに気づきます。
そこで、ポップコーンの粒をレーダーの前に置いてみたところ、案の定、見事に弾け飛んだのです。
これにより、スペンサーは、実験で使っていたマイクロ波が調理器具に応用できると考え、電子レンジが生まれました。
水平思考(ラテラルシンキング)のクイズを解こう!
では、ここからは水平思考(ラテラルシンキング)のクイズを出していきます。
ここまでお伝えしてきたノウハウを使ってクイズにチャレンジしていきましょう!
古川洋平さん著の『ひらめき脳を鍛える ナゾトキ水平思考クイズ』からの出題となります
クイズ1:競技場のキズ
とあるスポーツの試合において、ある選手が競技場に傷をつけた
その一部始終を見ていた観客は、競技場にさまざまなものを投げ込み、選手はスタッフによって別室に連れていかれた
しかし、優勝したのはその選手だった
一体どういうことだろうか?
その選手はフィギュアスケートの選手でした。
ポイントは、「キズ」というところですね。
キズを「負傷」という意味合いで捉えるとこの問題は解くのが難しかったでしょう。
クイズ2:黒ずくめのお芝居
あるお芝居では、お姫様役も王子様役も、その他の役の人も全員黒ずくめの服を着ている
一体どんなお芝居だろうか?
そのお芝居は人形劇でした。(人形劇では、人形を操作する人たちは、全員黒ずくめですよね)
「全員黒ずくめ」というところから、「お芝居」を普通の舞台ではなく、別の視点で捉えるところがポイントですね。
クイズ3:降りない人
駅から学校に向かうバスがある
バス停に止まるたびにたくさんの人が降りていくが、終点についても降りない人がいる
一体どういうことだろうか?
降りなかったのは、バスの運転手でした。(終点に着いても、またバスを走らせますからね)
「バス停を降りない人」がどんな人かを想像すれば解けたかもしれませんね。
あなたは全部で何問解けましたか?
まとめ:水平思考(ラテラルシンキング)とは
では、最後にまとめましょう。
本日は、
- 水平思考とは
- 水平思考と論理的思考の関係
- 水平思考のメリット
- 水平思考に必要な3つの力
- 水平思考の問題
というテーマでブログを執筆しました。
水平思考(ラテラルシンキング)は、狭まった思考を、広大なものにしてくれるので、
たくさんの画期的なアイデアを創造し、スムーズに問題を解決できるようになります。
なので、この記事を何度も読んで水平思考(ラテラルシンキング)を使いこなせるようにしましょう。
13個のみかんを4人の子供に分けたいと思っています。
さて、あなたならどうしますか?