伝わるプレゼンテーションがしたい…
こんな悩みを抱えていないでしょうか?
もしかして、あなたは資料に書かれている情報をただ読み上げるような…そんなプレゼンテーションをしていませんか?
もちろん、それでもあなたの“伝えたい情報”は聞き手に伝えることはできるでしょう。
しかし、断言しますが、それだけではプレゼンテーションで成功をおさめることはできません。
なぜなら、人は、あなたの伝える“想い”に感動して、そのプレゼンテーションを受け入れるからです。
では、どうすれば、相手にこちらの想いが全力で伝わるプレゼンテーションができるようになるのでしょうか?
結論、株式会社divの代表取締役でありながら、YouTuberでもあるマコなり社長のプレゼンテーションから学びましょう!
というのも、マコなり社長は、10億円もの資金調達を達成することができている。
さらには、YouTubeに乗せて多くのメッセージを日本中に届け感動させることにも成功しているからです。
これらのことは全て、マコなり社長のプレゼンテーション力が鍵を握っていると言えるのではないでしょうか?
というわけで本日は、
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
マコなり社長のプレゼンテーションを分析することになった背景
マコなり社長は、2021年の2月25日に自身のYouTubeチャンネルにて
『中田さん、YouTube辞めませんか?【中田敦彦×マコなり社長】』という動画を更新されました。
普段、オータニはマコなり社長の動画を全く視聴していないのですが、世の中のトレンドを押さえるために一応チャンネル登録だけしていたという状態でした。
動画の感想
そんな時に、更新されたのが今回の動画だったのです。
営業やコミュニケーションの業界に携わる人間として、「これは視聴しておかねば!」ということで、視聴してみることに。
その感想としては… 最高すぎました!!!
普段、「信者になるな!」などと批判的コメントが多く、すぐにめくじらを立ててしまうオータニでもかなり感動してしました。
なので、「プレゼンテーション力を鍛えたい!」という方には、必見の動画と言えるでしょう。
動画の内容
内容は、マコなり社長が中田敦彦さん(オリエンタルラジオ)にある提案をしたい!というもの。(プレゼン時間20分ほど)
結論、「YouTuberを辞めませんか?」というもの。
もしも、この提案が通ればマコなり社長の勝利(?)みたいな感じの内容になっています。
あの“プレゼンの神”と呼ばれている中田敦彦さんにプレゼンテーションをするなんてすごいことですよね?
動画の見どころ
見どころとしては、
- マコなり社長の提案の真意とは?
- マコなり社長のプレゼンテーションのコツとは?
- マコなり社長の提案は通るのか?
というところですね。
なので、ぜひ上記3つのことを意識しながら、視聴してみてください。
マコなり社長のプレゼンテーションの構成
では、ここからは実際に「マコなり社長がどのような構成でプレゼンテーションをしていたのか?」について解説していきますね。
- 主張(全体の5%)
↓ - 理由(全体の80%)
↓ - 提案(全体の10%)
↓ - 反論(全体の5%)
※ ()の部分は全体の時間の割合を表しています
ステップ1:主張
YouTuberを辞めませんか?
ポイント
聞き手は、最初にインパクトのある主張を伝えられることで、「話を聴こう!」と感じるようになります。
たとえば、極論ですが「人間はみな死ぬべきなんです!」なんて言われたら、「え!?なんで!?」ってなりますよね?
動画の内容でいうと、YouTubeは中田さんにとって大きな収入源であり、さらにはライフワークなわけです。
にも関わらず、それを辞めましょうなんて言われたら、衝撃的すぎて話を聞きたいと思うのは当然ですよね。
このように、人は何か衝撃的なことを言われると興味喚起され、気になって仕方がなくなってしまいます。(ツァイガルニク効果)
なので、プレゼンテーションのスタートは、衝撃的なスタートをするのがいいでしょう。
ステップ2:理由
中田さんには、教養を面白く伝える活動をしてもらいたいから
理由の部分が一番ボリュームがありました
要約
ここでは、マコなり社長が中田さんに抱いていたストーリーを語りながら、中田さんのことを“教養を面白く伝えることができる人間だ!”と伝えています。
その経緯を簡単に説明しますね。
マコなり社長は、最初中田さんに嫉妬心を持っていたがあまり、中田さんのYouTubeが伸びた理由を“芸能人だから”というふうに結論づけていました。
つまり、YouTubeのアルゴリズム関係なしに、最初から知名度があったからYouTubeで成功しただけと考えていたそうです。
しかし、よくよく分析してみるとそれは大きな間違いで、最終的に中田さんのYouTubeチャンネルが伸びたのは“教養を面白く伝えているから!”というふうに結論づけました。
たとえば、一般的には伸びづらい「フェルマーの最終定理」「5G」に関する動画も、中田さんだからこそ再生回数を伸ばすことができたとうことがわかります。
ポイント
実は、理由の部分がかなりボリューミーだったのですが、中田さんもものすごく興味津々に話を聴いていました。
というのも、プレゼンテーションの中に、中田さんが登場していたからです。
つまり、中田さん視点で考えると、自分の話をされているので、集中して話を聴き続けることができるんですよね。
(話に自分が登場していると、話を聴いてしまいますよね?)
さらに、プレゼンテーションの中で、マコなり社長は中田さんのことを褒めちぎっていました。
要約にもあった通り、「中田さんに嫉妬していた…」などがまさにそれです。(これについては後ほど解説します)
このように、プレゼンテーションの中に聞き手を積極的に登場させることで、集中して話を聞いてもらえるようになります。
ステップ3:提案
JOY STUDY(ジョイ・スタディー)をやりましょう!
内容
マコなり社長は、「アウトプットを通じて“学びを楽しむ”オンライン教育事業」というコンセプトのJOY STUDY(ジョイ・スタディー)を提案していました。
今の世の中には、“役に立つから学ぶ”というコンセプトの教育事業は多く存在しています。
たとえば、「プログラミングは市場価値が高くなっているから、プログラミングを学ぼう!」みたいな感じですね。
しかし、マコなり社長は“楽しいから学ぶ”というコンセプトの教育事業を行い、新しいアミューズメントを世の中に広めようと考えたわけです。
ポイント
ポイントは、JOY STUDYのプログラム内容がものすごく具体的になっていたところです。
これにより、直向きさを伝えることができるので、感情的になり、提案を断れなくなってしまうんですよね。笑
JOY STUDYのプログラムの中に、「仲間同志のディスカッション」を組み込まれているのですが、それを下記のように説明していました。
たとえば、ユーザーが5Gについて学んだら、『5Gによって5年、10年後には我々の生活はどうなっているか?』ということをディスカッションするんですよ!
もちろん、JOY STUDYには、その他いくつかのプログラムがあるのですが、それらは全てが具体的になっていました。
ステップ4:反論
とはいうものの、中田さんはYouTubeやサロンで忙しいでしょ?
だから、私が運営します!(中田さんはプロデュースに回る)
内容
しかし、中田さんもYouTubeの活動やサロン運営で忙しくしています。
だから、JOY STUDY(ジョイ・スタディー)を実現させながら、今のライフスタイルも崩壊しないような提案をします。
それが「中田さんはプロデュース側となり、マコなり社長が運営する」という提案です。
(ちなみに、ここで本人は、「中田さんの知名度を利用しようと思っているわけではない」と語っています)
なので、最初に「YouTuber辞めませんか?」というところと矛盾はしていますが。
まぁ、キャッチーなスタートをするために、あえてそうしたのでは?とオータニは読んでいます。
ポイント
ポイントは、お互いが損にならない提案をしているところです。
これは交渉の基本ではありますが、忘れている方も多いので注意してください。
中田さんの、「時間がない、いずれYouTuberを辞めたいとは思っていた」という悩みを解決しながらも、中田さんがさらに飛躍できる提案となっています。
なので、マコなり社長は、最後「中田さんに伝説になってもらいたい!」という形でプレゼンテーションを締めくくっています。
では、中田さんはこの話を承諾したのでしょうか?
結論、「これやりましょうよ!」とかなり前向きな答えをマコなり社長に伝えました。
もしかしたら、リップサービスかもしれないところはありますが、
動画内でマコなり社長の提案に1つも文句を言っていなかったところを見ると、「本当にやるのでは?」というオータニは予想しています。
マコなり社長のプレゼンテーションの工夫
マコなり社長は、プレゼンテーションの中でいくつかの工夫を入れていました。
ここでは、その工夫を4つほど紹介します。
- 褒める
- 笑い
- 共通点
- 資料がシンプル
工夫1:褒める
前述しましたが、マコなり社長は、最初は中田さんにものすごく嫉妬をしていました。
その理由が、「中田さんは、マコ社長がやらないと決断していたことをやって成功したから」です。
たとえば、⑴本の内容の紹介、⑵すぐに使えない教養(哲学・歴史など)、⑶ノーカットなど。
つまり、マコなり社長が「これをやったら、上手く行かない!」と感じていたことを中田さんはことごとく打ち破ったことで、マコなり社長のプライドがズタズタになったわけです。
なので、マコなりさんは中田さんに嫉妬心を燃やし、イジけてしまったとのこと。
コツ:比較して褒める
このように、自分と比較しながら、相手を褒める方法はものすごく効果的です。
なぜなら、その方が信憑性が高まるからです。
たとえば、ただ「すごいですね!」と褒めるよりも、
「私は〜なところが苦手なので、〇〇さんの〜なところがすごいと思います!」と伝えた方が心から褒めてもらっていると感じられますよね?
もしも、褒めるコツについて具体的に知りたい方は、下記の動画をチェックしてください。
工夫2:ユーモア
意外にも、お堅そうなマコなり社長のプレゼンテーションには、自虐まじりの笑いがちょこちょこ入っていました。
このようなユーモアがあると、聞き手も飽きずに話に集中できるようになります。
動画内で披露したユーモア
たとえば、こんな笑いがありました。
- 中田さんの動画を観た時、正直こう思いました…。「チッ」
- 何でこんな動画(中田さんの)が伸びるんだ?、すみません、こんななんて言っちゃいました。笑
- 中田さんの動画を観ないことが一番のマインドフルネスでした。笑
(他にもたくさんのユーモアを披露していました)
もちろん、マコなり社長のユーモアセンスは、お笑い芸人レベルの笑いではありません。
しかし、このような小さなユーモアは聞き手にとっては、ものすごい安心材料になります。
というのも、やっぱり真剣にプレゼンテーションするだけでは、緊張感が生まれてしまい、警戒モードになってしまうからです。
なので、プレゼンテーションの中には、計画的にちょっとしたユーモアを入れていくようにしましょう。
工夫3:共通点
動画の中盤あたりで、マコなり社長は、中田さんとの共通点を語っていました。
実は、この共通点は、相手と信頼を形成する上でものすごく重要なファクターとなります。
というのも、我々には内集団バイアスといって、「自分と同じ集団に属している!」と感じると、ひいきをしてしまうという傾向があるからです。
つまり、我々は共通点があると、反射的に「この人は仲間だ!」と感じてしまうのです。
動画内で披露した共通点
たとえば、共通点にはこんなものがありました。
- 洋服(ネイビーを基調としている)
- 長男である
- 学ぶのが好き
- 教育への考え方
このように、プレゼンテーションで共通点を伝えることで、聞き手との距離を近づけることができるようになります。
なので、ぜひ事前に聞き手の情報を取得しておき、共通点を練っておくようにしましょう。
(もちろん、一対多の現場では難しいですが)
工夫4:資料がシンプル
動画を視聴すれば分かると思いますが、資料は、テキストがほとんど記載されておらず、画像ばかりとなっています。
もちろん、プレゼンテーションの内容にもよりますが、中にはテキストだらけで読みにくい資料でプレゼンテーションを行う方もいます。
しかし、資料がごちゃごちゃしていると、聞き手は認知疲れをしてしまうので、資料はなるべくシンプルに仕上げるようにしましょう。
まとめ:プレゼンテーションの構成
では、最後にまとめましょう。
本日は、
- マコなり社長流
プレゼンテーションの構成 - マコなり社長流
プレゼンテーションの工夫
というテーマでブログを執筆しました。
マコなり社長のプレゼンテーションから学ぶことは非常にたくさんあります。
なので、「動画が長くて観たくない…」という方も、ぜひ騙されたと思ってご視聴いただければと思います。
きっと、何かしらのパラダイムシフトが起こりますよ!
プレゼンテーションの構成
プレゼンテーションの工夫