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クレショフ効果とは|錯覚を利用したマーケティング戦略を解説

クレショフ効果とは、前後の繋がりを無意識に関連付け、意味付けをしてしまう心理傾向のことです。

化粧品やスキンケア製品の広告でも、クレショフ効果が活用されています。たとえば、製品の写真や映像と一緒に、美しい肌を持つモデルのショットや笑顔を組み合わせることで、視聴者はその製品を使用することで美しさや自信が手に入るという印象を持ちます。

しかし、なぜこのような現象が発動するのでしょうか。本記事では、クレショフ効果の心理学的、脳科学的な理由をお伝えし、さらには営業やマーケティングに活用する方法についても紹介していきます。

というわけで本日は、

本日のテーマ

クレショフ効果とは|錯覚を利用したマーケティング戦略を解説

というテーマでブログを執筆していこうと思います。

クレショフ効果とは

クレショフ効果

前後の繋がりを無意識に関連付け、意味付けをしてしまう心理傾向

クレショフ効果(Kuleshov Effect)は、映画編集の技法であり、視聴者の感情や解釈に影響を与える編集の力を示す映画理論の概念です。この効果は、ロシアの映画監督であり編集者であるレフ・クレショフにちなんで名付けられました。

クレショフ効果は、視聴者が映像の連続したシーン間の関係性を自動的に解釈し、それによって物語や登場人物の感情を読み取る傾向があることを示しています。クレショフは、無表情な俳優の顔を異なるシーンと組み合わせることで、視聴者が異なる感情を感じ取ることができることを実験的に示しました。

例えば、俳優の顔を空腹の子どもや美しい女性、死んだ人物と組み合わせると、視聴者はそれぞれ同情、恋愛感情、悲しみといった感情を感じるとされています。この効果により、映画編集者は視聴者の感情や解釈をコントロールし、物語を強化することができます。

クレショフ効果は映画製作において重要な役割を果たし、映画編集の基本原則となっています。この効果は、視聴者が異なるシーンの関係性を構築する能力に基づいており、映画体験における視聴者の期待や解釈の力を示しています。

クレショフ効果の具体例

では、クレショフ効果の具体例をいくつか見ていきましょう。

  1. 写真やSNS投稿
  2. 広告
  3. ニュース報道

方法1:写真やSNS投稿

SNSで写真を投稿する際、ある写真と他の写真やキャプションを組み合わせることで、視聴者が感じる感情や解釈が変わることがあります。例えば、ある人物が笑顔で写っている写真に、幸せそうな家族の写真や悲しい出来事に関するキャプションが添えられると、視聴者はそれぞれ異なる感情や物語を感じ取ることができます。

方法2:音楽ビデオ

音楽ビデオは、映像と音楽を組み合わせて視聴者に感情や物語を伝えます。同じ曲でも、異なる映像を使用することで、視聴者が受ける印象や感情が変わることがあります。例えば、楽曲に合わせてロマンチックなシーンや悲しい別れのシーンを映すことで、視聴者は曲に対して異なる感情を抱くことができます。

方法3:ニュース報道

ニュース報道でも、クレショフ効果が使われることがあります。特定の出来事について報じる際、異なる画像や動画を組み合わせることで、視聴者が感じる感情や解釈が変わることがあります。例えば、政治家の発言に対して、賛成派と反対派のデモの映像を交互に放送することで、視聴者は発言に対する複雑な感情や意見の対立を感じることができます。

クレショフ効果の実験

クレショフ効果
クレショフ効果
クレショフ効果

クレショフ効果の実験は、1920年代初頭にレフ・クレショフがソビエト映画界で行いました。この実験は、映画編集における視聴者の感情や解釈に与える影響を調べることを目的としていました。クレショフは、視聴者が連続した映像のシーン間の関係性を自動的に解釈する傾向があることを示すために、以下のような実験を行いました。

  1. 無表情な俳優の顔のアップショットを撮影し、様々なシーンと組み合わせました。たとえば、食べ物を欲しがる子供、美しい女性、棺桶に入った死体などです。
  2. これらのシーンを無表情な俳優の顔のアップショットと交互に編集し、一連の映像を作成しました。
  3. 視聴者にこれらの映像を見せ、それぞれのシーンの俳優の感情や表情について評価を求めました。

実験の結果、視聴者は、無表情な俳優の顔に様々な感情を見出すことが分かりました。食べ物を欲しがる子供のシーンでは、視聴者は俳優の顔に同情や慈悲の表情を見たと感じたり、美しい女性のシーンでは恋愛感情や魅力を感じたり、死体のシーンでは悲しみや無情さを感じたりしました。

この実験により、クレショフは、視聴者が連続した映像のシーン間の関係性を自動的に解釈し、それによって物語や登場人物の感情を読み取る傾向があることを実証しました。この発見は、映画編集の技法として、視聴者の感情や解釈をコントロールし、物語を強化するために、クレショフ効果が利用されることが一般的になりました。

クレショフ効果が発動する理由

クレショフ効果が発動する心理学的および脳科学的な理由は、人間が物語を理解し、感情を抱く際に働く認知的プロセスに関係しています。以下に、これらのプロセスを初心者にも分かりやすく説明します。

  • コンテキストの影響
  • 連想思考
  • 帰属のバイアス

コンテキストの影響

人間は、物事を理解する際に周囲の情報や状況(コンテキスト)に大きく影響されます。クレショフ効果では、連続した映像のシーン間の関係性が視聴者の解釈に影響を与えるコンテキストとして働いています。つまり、同じシーンでも、異なるコンテキストが与えられると、視聴者は異なる感情や物語を感じることができます。

連想思考

人間は、異なる情報や状況を結びつけることで、新たな意味や解釈を作り出す能力があります。クレショフ効果では、視聴者が連続した映像のシーン間の関係性を自動的に結びつけ、それによって感情や物語を抱くプロセスが働いています。

帰属のバイアス

帰属のバイアスとは、人間が自分や他人の行動や感情の原因を判断する際に働く認知的な傾向です。クレショフ効果では、視聴者が連続した映像のシーン間の関係性をもとに、登場人物の感情や行動の原因を推測するプロセスが働いています。

クレショフ効果を営業に活用する方法

では、ここからは、クレショフ効果を営業に活用する方法を紹介していきます。

2つの方法
  1. プレゼンテーション
  2. パンフレット

方法1:プレゼンテーション

営業プレゼンテーションでクレショフ効果を活用することで、顧客の興味や関心を引き付け、製品やサービスの魅力を最大限に伝えることができます。

たとえば、プレゼンテーションのスライドに、製品の写真や機能を紹介する際、その製品がどのように顧客の問題を解決するか、成功事例や顧客の声を組み合わせて提示することで、顧客は製品に対してよりポジティブな印象を持ち、購入意欲が高まることがあります。

方法2:広告やパンフレット

クレショフ効果は、広告やパンフレットにも活用できます。製品やサービスの画像と、それに関連する感情的な要素や物語を組み合わせることで、顧客の興味や関心を引き付け、製品に対する好感度を高めることができます。

たとえば、家具の広告で、家族が幸せそうに過ごすリビングルームのシーンと家具を組み合わせることで、顧客は家具を購入することで幸せな家庭生活が手に入ると感じることができます。

クレショフ効果をマーケティングに活用する方法

では、ここからは、クレショフ効果をマーケティングに活用する方法を紹介していきます。

3つの方法
  1. SNS広告
  2. コンテンツマーケティング
  3. 動画マーケティング

方法1:SNS広告

SNS広告でクレショフ効果を活用することで、顧客の興味や関心を引き付け、製品やサービスの魅力を最大限に伝えることができます。たとえば、広告の画像に、製品の写真とその製品が顧客の問題を解決する様子を表す画像を組み合わせることで、顧客は製品に対してよりポジティブな印象を持ち、購入意欲が高まることがあります。

方法2:コンテンツマーケティング

ブログ記事やインフォグラフィックなどのコンテンツマーケティングでもクレショフ効果を活用することができます。例えば、製品やサービスの利点を説明する記事の中で、成功事例や顧客の声を組み合わせて提示することで、顧客は製品やサービスに対してより好感度を持ち、購入意欲が高まることがあります。

方法3:動画マーケティング

動画マーケティングは視覚的な情報を伝える力が強く、クレショフ効果を活用するのに適したメディアです。製品紹介やデモンストレーションの動画で、製品の利点や機能と、それが顧客の生活をどのように改善するかを連続したシーンで示すことで、顧客は製品に対してよりポジティブな印象を持ちます。

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まとめ

本日のテーマ

クレショフ効果とは|錯覚を利用したマーケティング戦略を解説

クレショフ効果は、一見地味な心理法則に感じるでしょうが、実は多くの消費者の心を動かす最強の心理法則になります。

もし、まだあなたの営業戦略の中にクレショフ効果を導入していないのであれば、すぐにでも導入するようにしましょう。

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