スリーパー効果とは|信頼度0からでも売上を上げる心理法則

スリーパー効果とは、時間の経過とともに「情報源」の記憶が薄れていき、「情報そのもの」だけが記憶に残るという心理現象のことです。

たとえば、ワイドショーで報じられた芸能人の噂話を最初は「嘘だ〜」と思っていても、時間が経つと「本当かも…」と思うことがあります。

このように、我々の脳は「情報そのもの」よりも「情報源」の方が早く忘れさられるようにできています。

しかし、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?

というわけで本日は、

本日のテーマ
  1. スリーパー効果とは
  2. スリーパー効果の具体例
  3. スリーパー効果を営業に活用する方法
  4. スリパー効果をマーケティングに活用する方法

というテーマでブログを執筆していこうと思います。

\\脳科学マーケティング100の心理技術//

スリーパー効果とは

スリーパー効果
スリーパー効果(Sleeper Effect)

時間の経過とともに「情報源」の記憶が薄れていき、「情報そのもの」だけが記憶に残るという心理現象

別名、「居眠り効果」「仮眠効果」などともいわれています

スリーパー効果の由来

スリーパー効果は、アメリカの心理学者カール・ホブランドにより名づけられました。

由来としては、「行動するべき時まで敵国に潜み、一般市民として生活する工作員」を指す「スリーパー」という言葉から来ています。

スリーパー効果の具体例

ではいくつか具体例をみていきましょう。

例1:読書

オータニは毎日読書をしているため、日々様々な情報に触れるのですが、時々こんなことが起こります。

「Aという情報をどの本から得た情報か忘れてしまった!」

今回の「スリーパー効果」についてもそうですが、文献を探すのが大変でした。

なぜなら、「スリーパー効果(情報そのもの)」については覚えているのですが、それをどの本(情報源)から取得した情報かを忘れてしまっていたからです。

例2:都市伝説

「学校の3階のトイレの、左から3番目のトイレを、3回ノックすると花子さんが現れる」

なんていう都市伝説を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

これって意外と信じてしまうものなんですよね。

というのも、最初は、友達(情報源)から聞いた話だったので全く信じていませんでしたが、

時間が経つにつれて、友達(情報源)から聞いたということが忘れさられ、「花子さん(情報そのもの)」という情報だけで記憶に残り、

「もしかしたら、花子さんは存在するのではないか?…」を考えてしまうようになるからです。

こうして都市伝説は広まっていくわけです。

例3:陰謀論

ある歴史系のセミナーに参加したとする。

しかし、そのセミナー講師(情報源)の話し方はなんとも退屈で、ものすごく眠くなるものでした。

そんな退屈なセミナーの中で、セミナー講師は下記のようなことを言っていました。

「日本人が英語の教育をこれだけの時間受けているのに、英語を話すことができないのは、

戦後、日本がこれ以降、脅威にならないように、マッカーサーが英語が喋れないような教育にしたからだ」

(情報そのもの)

最初、この話を聞いた時は「考えすぎだろ!バカバカしい!」と思いましたが、それから時間が経つにつれて、セミナー講師(情報源)の記憶が徐々に薄れていき、

上記の情報だけが残り、「いや、もしかしたら、これって陰謀なのかも…」と感じるようになるのです。

例4:選挙活動

街宣車に乗り、自分の宣伝をする政治家(情報源)を見たことはないでしょうか?

実は、彼らもスリーパー効果の影響を巧みに利用しています。

政治家(情報源)は、よく下記のような宣伝の仕方をするのですが、聞いたことありませんか?

「オータニ、オータニ、オータニに、どうぞ清き一票をよろしくお願いします!」

(情報そのもの)

この宣伝を聞いて、時間が経過すると「政治家」や「街宣車」(情報源)が忘れさられ、上記のメッセージだけが強く記憶に残るようになるのです。

結果、「なんか聞いたことあるし、オータニに投票しておくかぁ〜」という形で、投票率を高めることができるわけです。

スリーパー効果とプロパガンダ映画

では、ここからはプロパガンダ映画の事例を使って、スリーパー効果を解説していこうと思います。

プロパガンダ映画は士気を高めるのか

プロパガンダとは

特定の思想・行動へ誘導する意図をもった行為のこと

第二次世界大戦中、どこの国でも国民全体の士気を上げるために「プロパガンダ映画」が作成されていました。

アメリカは、プロパガンダ映画のために多額の出資をしていたため、

1940年代に旧陸軍省は、映画の制作がどれくらい国民の士気を高めるのにやくに立つのか?を調べました。

スリーパー効果に効果はない?

結果、プロパガンダ映画による兵士の戦意高揚はほとんどないということが分かりました。

しかし、なぜプロパガンダ映画によって、国民の士気は高まらなかったのでしょうか?

結論、国民はその映画が「プロパガンダ映画(情報源)」だということを初めから分かっていたからです。

つまり、上映前から「情報源」への信頼がなかったため、いくら感動的なメッセージ(情報そのもの)を伝えたとしても響かなかったわけです。

プロパガンダ映画では士気が上がらないんですね!

事実:スリーパー効果には効果があった

しかし、2ヶ月後に予想外のことが起こりました。

なんと、心理学者が戦争に対する兵士たちの考え方を再度調べたところ、

2ヶ月前に映画を見ていた兵士は、見ていない兵士よりも戦争に対して高い共感を示していたのです。

なぜなら、兵士たちが「プロパガンダ映画」という情報源を忘れ、そこで伝えられたメッセージ(情報そのもの)だけが記憶に残っていたからです。

スリーパー効果の実験

では、ここからはスリーパー効果で有名な実験を紹介しようと思います。

実験:ホブランド、ジャニス

手順1

1951年にアメリカの心理学者であるカール・ホブランドジャニスは、被験者の学生にある記事を読ませました。

記事の内容

抗ヒスタミン剤(アレルギーを抑える薬)を医者の処方が無くても販売されるべきか?

手順2

その際、自分の意見とは逆の記事を読ませました。

  • 賛成派の学生に対して、否定的な記事を読ませる
  • 反対派の学生に対して、肯定的な記事を読ませる

手順3

次に、被験者を2つのグループに分けて、別々の「情報源」に関する説明をしました。

2つのグループ
  1. 「情報源」は信頼性の高いもの(生物医学雑誌によるもの)だと伝える
  2. 「情報源」は信頼性の低いもの(大衆月刊誌によるもの)だと伝える

そして、それぞれの被験者がどれくらいの割合で自分の意見を変えるのか?ということについて調べました。

実験の結果1

実験の結果
  1. 「情報源」は信頼性の高いもの(生物医学雑誌によるもの)だと伝えられたグループ
    →22,6%が意見を変えた
  2. 「情報源」は信頼性の低いもの(大衆月刊誌によるもの)だと伝える
    →13,3%が意見を変えた

つまり、「情報源」の信頼性により「情報そのもの」も信頼されやすくなるということです。

ちなみに、これには権威性の法則が強く働いています

実験の結果2

しかし、実験の4週間後に、もう一度被験者の意見を調べたところ、意見を変える割合にほとんど違いがなくなっていたのです。

具体的には
  1. 以前「信頼できる情報源」を読んで意見を変えた被験者の割合
    6.5%減った
  2. 以前「信頼できない情報源」を読んで意見を変えた被験者の割合
    6.7%増えた

結果、「信頼できる情報源」を読んで意見を変えた割合は17,1%で、「信頼できない情報源」を読んで意見を変えた割合は20%となりました。

実験の考察

「信頼度の高い情報源」だと伝えられた被験者は「情報そのもの」に対する信頼を低下させ、

「信頼度の低い情報源」だと伝えられた被験者は、「情報そのもの」に対する信頼を上昇させるという結果となったのです。

なぜなら、時間の経過とともに「情報源」の記憶が薄れていき、「情報そのもの」の信頼度に影響を与えなかったからです。

スリーパー効果を営業に活用する方法

営業に活用する方法
  1. 接触回数を増やす
  2. 同席してもらう

方法1:接触回数を増やす

まだ知識が浅く、信頼性が低い営業マンは、顧客とコツコツ接触するようにしましょう。

なぜなら、接触回数が増えると、好意を獲得しやすくなるからです。

これをザイアンス効果(単純接触効果)といいます。

信頼性の高い営業マンの場合

結論、1回目の接触で契約を決める形でも大丈夫です。

なぜなら、顧客に安心してもらう信頼性があるからです。

ただ、ここで覚えておいてもらいたいことがあります。

それは、実験の結果からも分かる通り、

いくら信頼性が高くても、時間が経過してしまえば、その信頼性も低下してしまいます。

なので、信頼性がある営業マンだからこそ、短いスパンで契約を取り付けるようにしましょう。

方法2:同席してもらう

信頼レベルがないのであれば、信頼レベルの高い人を同席させましょう。

結局、長いスパンで、コツコツと接触しなければならないのは、あくまでも営業マンの信頼レベルが低いからです。

なので、もしも信頼レベルが高い人物を同席させることができるのであれば、その方がコスパが非常に高いと言えるでしょう。

ただ、二人で売り込みにいくと警戒されていることにもなりますので、場を和ませることを絶対に忘れないでください。

\\営業で使える心理学はこちら//

【完全版】営業で活用するべき心理学50選

スリーパー効果をマーケティングに活用する方法

では、ここからはスリーパー効果をマーケティングに活用する方法について解説していきます。

マーケティングに活用する方法
  1. コツコツ情報発信
  2. 誤字脱字

方法1:コツコツ情報発信

まだ信頼レベルが低い個人(会社)の場合は、メディアを使ってコツコツと情報を発信するようにしましょう。

なぜなら、接触回数を増やすことで、好意レベルを高めることができるからです。

ザイアンス効果(単純接触効果)ですね

メディアを活用する

メディア
  • SNS
  • ブログ
  • メルマガ
  • 公式LINE

とにかく毎日継続的に情報発信を行うようにしましょう。

オータニは、ブログYouTubeをメインにほぼ毎日、情報発信をしていました。

今は、ブログのリライトを中心に活動中

なぜなら、毎日更新をすることで、顧客が情報に接する機会が増えるからです。

初期は高頻度で更新せよ

まだ信頼レベルが低い個人(会社)である場合は、なるべく毎日更新をするようにしましょう。

最悪、2日に1回でもOK

なぜなら、信頼レベルが低い段階で、売り込んだとしても契約になりずらいからです。

だから、毎日更新をすることで、ザイアンス効果(単純接触効果)の影響を使い、信頼レベルを高めめましょう。

すると、会社の実績などがなかったとしても、商品・サービスを購入してくれる可能性が著しく高まります。

広告でもOK

もしも、毎日更新ができない人は、お金をかけて接触回数を増やすのもアリですね。

たとえば、RIZAPは、広告を使って、短期間で接触回数を一気に増やし、パーソナル市場を席巻することとなりました。

なので、一気にターゲットとの接触回数を増やしたいのであれば、広告は最強の戦略と言えるでしょう。

ただ、特に「ビジネス導入期」はお金がないと思いますので、お財布との相談になるとは思いますが。

方法2:誤字脱字

誤字脱字には、絶対に気をつけるようにしましょう。

というのも、それだけで一気に信頼レベルが低下してしまうからです。

たとえば、Googleで検索をかけて出力された記事が誤字脱字だらけだったら、その記事、サイトを信頼できないですよね?

他にも、LP(販売ページ)のコピーが誤字脱字だらけだったら、そのページから商品を購入しようと思わないですよね?

このように、誤字脱字は、ユーザーにネガティブな影響を与えるので、コピーを書いたら必ず誤字脱字のチェックをするようにしましょう。

誤字脱字を防ぐコツ

その日に書いた記事を次の日にもう一度チェックしましょう。

なぜなら、記事を書いたその日は、脳の資源を使い果たしていることが多く、集中力を最大化させた状態でチェックできない可能性が高いからです。

つまり、誤字脱字のチェック漏れが生じてしまうからです。

なので、脳の資源が回しきった次の日にもう一度記事をチェックしてみると、正確に誤字脱字を見つけ出すことができます。

\\マーケティングで使える心理学はこちら//

顧客を“誘導”するマーケティング心理学23選

まとめ:スリーパー効果

では最後にまとめましょう。

本日は、

本日のテーマ
  1. スリーパー効果とは
  2. スリーパー効果の具体例
  3. スリーパー効果を営業に活用する方法
  4. スリーパー効果をマーケティングに活用する方法

というテーマでブログを執筆しました。

スリーパー効果で大切なことは、「情報そのもの」よりも先に「情報源」が忘却されやすいということです。

なので、営業でもマーケティングでも同じですが、信頼がないのであれば、コツコツ接触することでまずはそれを高めて行きましょう。

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