後知恵バイアスとは|「やっぱりな!」は今すぐやめなさい

後知恵バイアスとは、結果を過大評価し、過去を過小評価するという心理現象のことです。

たとえば、日本VSアメリカのサッカーの試合で「絶対に日本が勝つ!」と予想していたのにも関わらず、

いざアメリカが勝つと「アメリカが勝つと思っていた!」と意見を変えてしまうことがあります。

このように、われわれは、目の前の結果を過大評価し、それまでのプロセスを過小評価してしまうという性質を持っています。

しかし、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?

というわけで本日は、

本日のテーマ
  1. 後知恵バイアスとは
  2. 後知恵バイアスの具体例
  3. 後知恵バイアスが発動する理由
  4. 後知恵バイアスを攻略する方法

というテーマでブログを執筆していこうと思います。

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後知恵バイアスとは

後知恵バイアス(Hindsight Bias)

結果を過大評価し、過去を過小評価するという心理現象

後知恵バイアスに陥っている人がよく使うセリフとしては、「そうだと思った!」「やっぱりな!」です。

なので、このセリフを聞いたら「あ!この人後知恵バイアスの影響を受けてる!」と考えましょう。

後知恵バイアスは、1970年代初頭にバルーク・フィッシュホフ氏により発見されました。

後ほど、フィッシュホフ氏の実験を紹介しますね

後知恵バイアスの具体例

では、具体例をみていきましょう。

例1.映画

サスペンス映画の最後で犯人が明らかになった時に、「こいつが犯人だと思っていた!」と言う人っていますよね?

もちろん、本当に推理できていた人もいるとは思いますが、大抵は後知恵バイアスの影響を受けている人の方が多いでしょう。

例2.子供のケガ

自分の子供が公園で遊んでいたとする。

しかし、子供が転んで泣きじゃくると、「ほら、だから言ったじゃない〜」と反射的に言ってしまいますよね。

最初は「まぁ、もう怪我をすることはないだろう!」と思っていたのにも関わらずです。

例3.中学時代の先生

たとえば、あなたは中学時代ヤンキーだったとする。なので、学校の先生からは忌み嫌われていました。

しかし、大人になり、起業家として大成功し、テレビに出るようになると、

昔の担任の先生は、「あいつはいつかこうなると思っていた!」と感じてしまいます。

当時は、そんなことを1ミリも思っていなかったにも関わらずです。

後知恵バイアスの実験

では、ここからはバルーク・フィッシュホフ氏が行った実験を紹介します。

実験:ニクソン大統領の中国・ソ連の訪問

バルーク・フィッシュホフ氏たちは、1972年のニクソン大統領の中国・ソ連への訪問前にある調査を実施しました。

手順1

まず、ニクソン大統領が中国・ソ連への訪問する際に起こりうる結果を15項目用意しました。

たとえば
  • 毛沢東はニクソンとの階段に応じる
  • アメリカは中国を承認する
  • ソ連が何らかの重要事項で合意に達する

手順2

次に、被験者たちに、これら15項目が起こる確率を推測してもらいます。

手順3

そして、ニクソンが訪問し終え、帰国した後、再び同じ参加者を集め、15項目のそれぞれの確率を思い出してもらいました。

実験結果

実際に起こった項目に関しては、「やっぱりそう思っていた!」と、当初よりもその確率を高く見積もり、

実際に起らなかった項目に関しては、当初よりもその確率を低く見積もる傾向がありました。

つまり、多くの被験者は「私はそう思っていた!」を貫き通す傾向にあったのです。

後知恵バイアスはなぜ発動するのか

しかし、なぜ“後知恵バイアス”なんていう心理現象が起こるのでしょうか?

2つの要因
  1. 結果バイアス
  2. ハロー効果(後光効果)

要因1.結果バイアス

結果バイアス(Outcome Bias)

結果に沿った解釈をするようになるという心理現象

つまり、結果からの逆算で物事を解釈するようになるのです。

例.外科手術

たとえば、リスクの低い外科手術の最中に予想外の事態が発生し、患者が死亡してしまったとする。

すると、陪審員は「実は、手術はリスクが高かったもので、医者はそれを知っていたはずだ!」と考える傾向にあるのです。

要因2.ハロー効果(後光効果)

ハロー効果(後光効果)

突出した特徴に引っ張られて、その他の要素も解釈されてしまうという心理現象

例.メガネと頭の良さ

メガネをかけている人を見たら、「あの人は頭が良いに違いない!」と判断してしまったことってありませんか?

このように、われわれは、ある特徴に引っ張られて、全く関係ない要素を解釈してしまうことがあります。

実験:ミネソタ州ダルースの大洪水

背景

ミネソタ州ダルースでの大洪水によって、市の対応が訴訟問題となりました

手順1

まずは、被験者(ミネソタ州の事情に疎いカリフォルニア州の大学生)に、

ダルース市は、専任の河川監督官を雇う費用を負担するべきか? という質問をしました。

河川監督官を雇うことで、河川の流量や堆積状況を常に監視することができます

手順2

次に、被験者を2つのグループに分けます。

2つのグループ
  1. 大洪水が起きたことを知らせなかったグループ
  2. 大洪水が起きたことを知らせたグループ

実験の結果

実験の結果
  1. 大洪水が起きたことを知らせなかったグループ
    24%が雇うべきだと回答
  2. 大洪水が起きたことを知らせたグループ
    56%が雇うべきだと回答

グループ②では、「大洪水になった」という結果から、「雇うべきか?雇わないべきか?」を判断し、

結果、「雇うべきだ!」と回答した被験者がグループ①と比べるて2倍以上となったのです。

これを見ても分かる通り、われわれはかなり結果に左右されるということが言えますね。

後知恵バイアスを攻略する方法

ではどうすれば、後知恵バイアスを克服することができるのでしょうか?

結論:結果に囚われすぎない

たとえば、仕事で失敗をしてしまったとする。

その時に、「今までの行動は全て間違っていたんだ!」と考えてしまうともったいないわけです。

なぜなら、その中には良い行いもあったはずだからです。

なので、落ち着いて、現状を分析し、そして適切な問題解決を行うようにしましょう。

例.YouTube

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しかし、もちろんですが失敗することばかりです。

たとえば、下記のような内容で四苦八苦しています。

  • チャンネル登録が増えない!
  • 視聴回数が伸びない!
  • 視聴者維持率が悪い!

再生回数が増えない…

ある動画の視聴回数が全く増えなかったとする。

視聴者維持率チャンネル登録は伸びているとする

しかし、結果バイアスにより、「自分になんてYouTubeは向いていないんだ…」とショックを受けてしまいました。

これは非常にもったいないですよね?

なぜなら、視聴回数が低いからといって、その他の要素が全て灰色に塗られるわけではないからです。

なので、そんな時は、原因を細分化して「どうすれば視聴回数が増えるのか?」と考えましょう。

すると、「サムネイルを持っと工夫しよう!」と適切な解決策を講じることができるようになります。

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まとめ:後知恵バイアス

では最後にまとめましょう。

本日は、

本日のテーマ
  1. 後知恵バイアスとは
  2. 後知恵バイアスの具体例
  3. 後知恵バイアスが発動する理由
  4. 後知恵バイアスを攻略する方法

というテーマでブログを執筆しました。

後知恵バイアスによって、間違った判断をしてしまうことは多々あります。

なので、自分の口から「やっぱりな!そう思ってた!」などのセリフが出てきたら、注意するようにしましょう。

もしも、その他のバイアスについて理解を深めたい方は、『バイアスとは|悪い影響を与える13のバイアス』を参考にしてください。

バイアスとは|悪い影響を与える13のバイアス

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