バイアスとは、「思考のクセ」のことです。
たとえば、メガネをかけている人に対して、「頭が良さそう〜」と評価してしまうことってありませんか?
実は、これはハローバイアスというバイアスによるものです。
つまり、「メガネをかけている人は、頭がいい!」という思考にクセがあるわけです。
しかし、なぜバイアスについて理解を深める必要があるのでしょうか?
というわけで、本日は
- バイアスとは
- 我々の邪魔をする15のバイスとは
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
バイアス とは
思考のクセ、偏見、認知の偏り
バイアスを知るメリット
結論、「思考の罠」から脱却することができます。
なぜなら、バイアスを知ることで、メタ認知ができるようになるからです。
※メタ認知=自分を俯瞰してみること
たまに、借金してまでも、ホストに貢ぎ続ける女性っていますよね?
きっと、そういった女性に対して「バカだなぁ…」と感じている人も多いと思うのですが、実はこれはあるバイアスによる現象なのです。
それは、サンクコストバイアスです。
コスト(お金、時間、労力)を投下した対象の価値を高く見積もる傾向のこと
疑問:ホストから卒業するには
ではどうすれば、ホスト通いから卒業することができるのでしょうか?
結論、サンクコストバイアスの影響を受けていることを知ればいいのです。
なぜなら、そのような状況を客観的に見つけることができるようになるからです。
- 知る→バイアスを回避できる
- 知らない→バイアスを回避できない
このように、バイアスについて理解を深めることで、バイアスに翻弄されない人生を歩むことができます。
15種類のバイアス
というわけで、ここからは我々が特に翻弄されやすい15のバイアスを紹介して行こうと思います。
一緒にバイアスの対策なども解説していきますので、思考の罠に陥らないようにしていきましょう。
バイアス1:ハロー効果(後光効果)
ある突出した特徴によって、その他の要素が歪められて判断されてしまう傾向
ハロー効果の具体例
ハロー効果の対策
見た目だけで、その他の特徴を判断しないこと!
「外側」と「内側」は別々のものと捉える習慣を持ちましょう。
もちろん、外側は内側から出来上がるものだということは周知の事実です。
しかし、それが「絶対だ!」だと考えてしまうと、思わぬところで損をしてしまうことになります。
バイアス2:現状維持バイアス
現状を維持しようとする傾向のこと
現状維持バイアスの具体例
現状維持バイアスの対策
小さな行動からスターとする!
※行動を小さくすること→ダウンサイジング
たとえば、最終的に毎日3,000文字のブログ記事を執筆したいのであれば、まずはスタートは毎日300文字の記事を執筆するのです。
なぜなら、いきなり大きな行動からスタートしてしまうと、現状維持バイアスが発動し、三日坊主で終わってしまうからです。
このような小さな行動を繰り返していくうちに、やがて大きな行動になっていきます。
もしも、その理由について詳しく知りたい方は、『モチベーションを高く保つ心理戦略』を参考にしてください。
バイアス3:確証バイアス
自分に都合の良い情報しか認識できなくなるという傾向
確証バイアスの具体例
確証バイアスの対策
全てのことに「?」を付けよう!
たとえば、浮気性のダメ彼氏と別れられないのであれば、「なぜこんなに浮気されているのに、別れないんだろう?」と自分に問いかけるのです。
すると、それが「現状維持のためだ!」ということを知るでしょう。
つまり、“新しい彼氏を作るためのコスト(時間、お金、労力)をかけたくない”という事実を知るのです。
その結果、人生の新しい一歩を踏み出すことができるようになります。
バイアス4:達成バイアス
重大なタスクを先延ばしにして、すぐに達成できる小さなタスクから取り組もうとする傾向
達成バイアスの具体例
達成バイアスの対策
「先延ばし」を攻略するテクニックを使う!
特にオータニがオススメするテクニックは下記になります。
これらの方法について知りたい方は、上記リンクからどうぞ。
バイアス5:サンクコストバイアス
コスト(お金・時間・労力)を投下した対象の価値を高く見積もってしまうという傾向
サンクコストバイアスの具体例
サンクコストバイアスの対策
もしも、これらの方法について知りたい方は、『サンクコスト効果・コンコルド効果|損失を嫌がる心理学』を参考にしてください。
バイアス6:正常性バイス
自分に都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりする傾向
正常性バイアスの具体例
正常性バイアスの対策
「自分なら大丈夫!」と思わないこと!
誰にでも平等に事態は起こると考えるようにしましょう。
オータニは正常性バイアスのせいで、投資詐欺に合計1,000万円以上騙されています…
バイアス7:自己奉仕バイアス
成功を自分の資質のためとし、失敗を他者や環境のせいにするという傾向
- 成功を自分の資質のためとすることを「自己高揚バイアス」
- 失敗を他者や環境のせいにすることを「自己保護バイアス」
自己奉仕バイスの具体例
自己奉仕バイアスの対策
全てのできごとを外部要因ではなく内部要因にしよう!
なぜなら、その方があなたの成長になるからです。
たとえば、友達と喧嘩をして、「〇〇君が悪い!」と他者のせいにしていては、あなた自身はいつまで経っても成長しません。
しかし、「私の〜なところも悪かったから、改善しよう!」と考えることができれば、成長になりますよね?
つまり、外部要因のものをあえて内部要因にすることで、大きく成長することができるようになるのです。
バイアス8:フォールス・コンセンサス
他人も自分と同じように感じ・考えるだろうと思ってしまう傾向
フォールス・コンセンサスの具体例
フォールス・コンセンサスの対策
自分の考えと他人の考えを切り離そう!
なぜなら、自分の当たり前は、他者にとっての当たり前ではないからです。
※互いの当たり前が食い違って軋轢が生じることは多々あります
たとえば、日本では頭を撫でるのはOKですが、タイではNGです。理由としては、タイでは髪の毛が神聖なものだとされているからです。
このように、育った環境や文化によって当たり前は違うということを考慮するようにしましょう。
バイアス9:後知恵バイアス
何か事が起こってから、後で原因に言及する傾向
後知恵バイアスの具体例
後知恵バイアスの対策
事後にその原因を決めつけるのではなく、「?」を付ける!
後知恵バイアスは、あなたの成長を止めてしまう恐れがあります。
なぜなら、そこで思考にロックがかかるからです。
なので、仮に正解したとしても、「なぜ、このようなことが起きたのか?」と自分に質問をしてみるようにしましょう。
意外と原因が違っていることもありますよ?
バイアス10:ダニング・クルーガー効果
能力の低い人は自分を過大評価し、能力の高い人は自分を過小評価するという傾向
ダニング・クルーガー効果の具体例
ダニング・クルーガー効果の対策
もしも、これらの方法について知りたい方は、『ダニング・クルーガー効果とは|能力の低い人が能力を高く見積もる理由』を参考にしてください。
バイアス11:内集団・外集団バイアス
自分が所属する集団内の人たちを「仲間」と見なし、集団外の人たちを「敵」と見なす傾向
内集団・外集団バイアスの具体例
内集団・外集団バイアスの対策
共通点の発見を意識しましょう!
すると、相手はあなたのことを内集団の人間だと判断するため、好意を獲得することができます。
もしも、共通点の発見の方法を具体的に知りたい方は、『内集団バイアスとは|信頼レベルを爆上げする心理学』を参考にしてください。
バイアス12:情報バイアス
情報量が増えると、正しい選択ができると感じてしまう傾向
結論、実際には情報量が増えると、選択することをやめてしまうようになります。
※これを決定回避の法則といいます
情報バイアスの具体例
情報バイアスの対策
なるべく選択肢を減らすようにしましょう!(販売者向け)
選択肢は多くても3つにするようにしましょう。
なぜなら、3つのうち真ん中の商品を選ぶ確率が高くなるからです。(ゴルディロックス効果)
これにより決定回避を避けることができ、「機会損失」を減少させることができます。
もしも、「決定回避の法則」について詳しく知りたい方は、『決定回避の法則とは|多い選択肢は逆効果!?』を参考にしてください。
バイアス13:単一原因の誤謬
あるできごとの成功・失敗の原因は、たった1つだと勘違いをしてしまう傾向
※結果は大小いくつもの原因によって成立しています
単一原因の誤謬の具体例
単一原因の誤謬の対策
特定の成功・失敗の原因を最低でも3つは探すこと!
なぜなら、そうすることで本質的な原因を発見できる可能性が高まるからです。
たとえば、「ブログで稼げない」という問題がある時、下記のような問題が挙げられます。
- デザインが魅力的ではない
- 記事の内容が分かりにくい
- セールスライティングが下手
しかし、多くの人は原因は1つだと考えてしまうため、もしも挙げた原因が影響力の小さなものだった場合、問題解決できなくなってしまうのです。
なので、問題は必ず数個あげるように心がけるようにしましょう。
バイアス14:敵意帰属バイアス
他者の言動を“悪意のあるもの”と感じてしまう傾向
敵意帰属バイアスの具体例
敵意帰属バイアスの対策
もしも、これらについて知りたい方は、『敵意帰属バイアスとは|煽り運転が減らない本当の理由』を参考にしてください。
バイアス15:レイク・ウォビゴン効果
自分を他者と比べると平均以上だと思ってしまう心理現象
なので、別名「平均以上効果」とも言われています。
レイク・ウォビゴン効果の具体例
レイク・ウォビゴン効果の対策
数字を意識しよう!
なぜなら、数字ベースで考えないと、いつまでたっても自惚れてしまい、あなたの成長を止めてしまうからです。
しかし、数字を意識すれば、自惚れることもなくなります。
たとえば、クラスの平均点数が60点で、あなたの点数が50点であれば、平均よりも10点下回っていることがすぐに分かりますよね?
もちろん、下回っているところだけを見て、自分自身に否定的な感情を持ってしまうことはよくないですが、
「成長するぞ!」というポジティブな意識を持つことで、これはあなたの実力を上げるきっかけとなってくれます。
まとめ:バイアスとは
では最後にまとめましょう。
本日は、悪い影響を与える15種類のバイアス について解説してきました。
本日の記事の中で、あなたが翻弄されていたバイアスは見つかりましたか?
バイアスを知らなければ、それらに翻弄され続ける人生を送ることになります。
なので、これからはバイアスについて意識しながら生活していくようにしましょう。