アサーションとは|意味やトレーニング方法を解説

アサーションとは、自分も相手も大切にしたコミュニケーションのことです。

たとえば、上司に残業を頼まれたとする。ただ、あなたは残業をやりたくありません。

その時、あなたならどう対応しますか?

もしかしたら、「ふざけるな!!!」と攻撃的な対応をしてしまうかもしれませんし、「NO」ということができずいつも残業を引き受けてしまうかもしれませんね。

どちらにしても、ストレスを感じることになるでしょう。。。

しかし、あることをするだけで、そのようなストレスから解放されることができます。

その方法こそが、アサーションなのです。

なので、ぜひアサーションをマスターし、人間関係のストレスを軽減させていきましょう。

というわけで本日は、

本日のテーマ
  1. アサーションとは
  2. 3種類の自己主張
  3. アサーションスキルを鍛える3つの方法

というテーマでブログを執筆していこうと思います。

\\コミュニケーションの資格を取る!//

アサーションとは

アサーション

自分も相手も大切にしたコミュニケーション

アサーション(assertion)の意味

「アサーション(assertion)」とは、日本語に訳すと「自己表現」「自己主張」という意味になります。

アサーティブ(assertive)とは

アサーションの話をすると、「アサーティブ(assertive)」という言葉にも触れる機会があると思うのですが、

「アサーティブ(assertive)」とは、アサーションの形容詞として使われることが多く、「断言的な」「独断的な」と訳されます。

アサーションの歴史

本来、「アサーション」は、心理療法の中の行動療法のひとつとして、主にカウンセリングの場で用いられてきた技法を表す言葉でした。

この言葉が一般的に知られるようになったのは、1960年代で、アメリカの「人種差別」の撤廃を目ざした公民権運動、人権問題に関する活動をしていた頃です。

さらに、1970年代にはウーマン・リブ(女性解放運動)が盛んになり、アメリカではアサーションが一般的に知られるようになっていきました。

つまり、アサーションの根底には、「人権」「人間尊重」という思想があるわけですね

アサーションはなぜ大切なのか

しかし、なぜアサーションというスキルが必要なのでしょうか?

結論:我々が社会的な生き物だから

考えてみてもらいたいのですが、われわれが社会(人間たち)と切り離された存在になることなど可能でしょうか?

バカバカしい問いですよね?

そうです。我々が社会と切り離されることは、今のところ「100%無い!」と言い切ることができます。

つまり、我々は人との関わりを避けることができないのです。

トラブルもまた避けれない

しかし、人々と生活を共にしていると避けられないのがトラブルですよね。

たとえば、会社での上司・部下・同僚との関係など。他にも、その他の友達、恋人、家族との関係。

このように、われわれの周りには常に人々がいて、そのような環境では高確率で何からのトラブルが発生すると言えます。

なぜなら、われわれは育ってきた環境や遺伝子的なところで、感じ方に多様性があるからです。

たとえば、「コップをとって」という言葉ひとつでも、言い方や表現の仕方で大きく違ってきますよね?

このような感じ方の違いなどが、われわれの間に摩擦を生み、それがトラブルの元となるのです。

解決策:人間関係のトラブルを避けるには

では、そのようなトラブルを避けるためには、どうすればいいのでしょうか?

そこで役に立つスキルこそがアサーションなのです。

アサーションスキルを鍛えることにより、下記のような多くの問題を解決することができるようになります。

たとえば
  • 長電話が切れない…
  • 人と異なった意見を伝えられない…
  • 援助や依頼を断れない…
  • 押し売りを断れない…

ちなみに、アドラー心理学では「全ての悩みは対人関係の悩みである」とまで言い切っています。

つまり、アサーションのスキルを鍛えることができれば、あなたのストレスを大きく解消することに繋がるということですね。

3種類の自己表現とは

ではここからは、アサーションの理解をさらに深めるために、3つの自己表現について解説していきます。

3つの自己表現
  1. アグレッシブ(攻撃的な自己表現)
  2. ノン・アサーティブ(非主張的な自己表現)
  3. アサーティブ(適切な自己表現)

自己1.アグレッシブ(攻撃的な自己表現)

アグレッシブとは、攻撃的な自己表現のことです。

アグレッシブの特徴としては、「自分のため」という自分勝手な思想があります。

そのため、他者のことを考えないコミュニケーションをとってしまいがちです。

アグレッシブが抱えるストレス

一見、自分勝手に生きることで、ものすごく自由な人生を送っているように感じますが、

もちろん、このように自分勝手に生き続けていると、社会から切り離されてしまいます。

つまり、他者から嫌われることによるストレスを大きく受けるでしょう。

それだけだったらまだいいのですが、最悪の場合、協調性が無いということで職を失うことにも繋がりかねません。

もしも、ここまでの内容を読んで、「私ってアグレッシブタイプかも…」と思った方は、これ以降の内容を読んで攻略してもらえればと思います。

自己2.ノン・アサーティブ(非主張的な自己表現)

ノン・アサーティブとは、非主張的な自己表現のことです。

ノン・アサーティブの特徴としては、「他者のため」という思想があります。

そのため、他者のことを優先し、自分を押し殺すコミュニケーションをとってしまいがちです。

ノン・アサーティブが抱えるストレス

それは、「言いたいことが言えない!」というストレスです。

これは日本人には特に多いのでは?

というのも、日本人は「和」を重んじる文化で、自分の主張をしっかり伝えるのが下手くそな民族だからです。

ノン・アサーティブは不自由な人生を送ることになる…

ノン・アサーティブによるストレスは、かなり甚大だと言えるでしょう。

なぜなら、「自分の人生を」を「他者の人生」を生きることに使ってしまうからです。

たとえば、上司に残業のお願いをされたとする。

上司もあなたがイエスマンであることを知っているため頻繁にお願いをしてくる

しかし、その日はリアルタイムで観たい番組があるので、残業はしたくない。

さて、あなたならどうしますか?

ノン・アサーティブと承認欲求

ノン・アサーティブの人たちは、残業を選択して、自分の人生を生きることを放棄してしまうことが多々あります。

なぜなら、他者の要求を断ることで、嫌われることが怖いと感じているからです。

なので、ノン・アサーティブな人たちは、承認欲求が強めの人たちと言い換えることもできますね。

ノン・アサーティブと選択の自由

他者の人生を生き続けることのストレスは甚大だと言えます。

なぜなら、我々の「選択をしたい!」という欲求がむしばまれてしまうからです。

たとえば、スポーツをしたいけど、親から「勉強しなさい!」と勉強を強要されたとする。

この時、人は選択の自由が妨害されているため、精神的に大きなストレスを感じるようになります。

このように、ノン・アサーティブな人たちは、人生の中で過度なストレスを受けている可能性が非常に高いと言えるでしょう。

自己3.アーサーティブ(適切な自己表現)

アサーティブとは、適切な自己表現のことです。

アサーティブの特徴としては、「自分と他者のため」という思想があります。

そのため、自分の主張を伝えながらも、他者のことを考えたコミュニケーションを取ることができるのです。

つまり、アサーティブは、アグレッシブ(攻撃的な自己表現)ノン・アサーティブ(非主張的な自己表現)の中間に位置すると言えるでしょう。

アサーティブなコミュニケーションを取るコツに関しては、これ以降でしっかり解説していきますね。

あなたのアサーションレベルをチェック

では、ここからはあなたの今現在のアサーションレベルをチェックしましょう。

そうすることで、あなたのコミュニケーションの対策が見えてきます。

下記の2つの項目をチェックしていきますね。

2つの項目
  1. 自分から働きかける言動
  2. 人に対応する言動

チェック1.自分から働きかける言動

<①>自分から働きかける言動
誰かにいい感じを持った時、その気持ちを表現できますか?はいいいえ
自分の長所や成し遂げたことを人に言うことができますか?はいいいえ
自分が神経質になっていたり、緊張している時、それを受け入れることができますか?はいいいえ
見知らぬ人たちの会話の中に、気楽に入っていくことができますか?はいいいえ
会話の場から立ち去ったり、別れを言ったりすることはできますか?はいいいえ
自分が知らないこと、分からないことがあった時、そのことについて説明を求めることができますか?はいいいえ
人に援助を求めることができますか?はいいいえ
人と異なった意見や感じを持っている時、それを表現することができますか?はいいいえ
自分が間違っている時、それを認めることができますか?はいいいえ
10適切な批判を述べることができますか?はいいいえ
引用:平木典子著 PHP研究所:『図解 自分の気持ちをきちんと<伝える>技術 人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ』

チェック2.人に対応する言動

<②>人に対応する言動
11人から褒められた時、素直に対応できていますか?はいいいえ
12あなたの行為を批判された時に、受け答えができますか?はいいいえ
13あなたに対する不当な要求を拒むことができますか?はいいいえ
14長電話や長話の時、自分から切る提案をすることができますか?はいいいえ
15あなたの話を中断して話し出した人に、そのことを言えますか?はいいいえ
16パーティーや催しものへの招待を、受けたり、断ったりできますか?はいいいえ
17押し売りを断れますか?はいいいえ
18注文した通りのもの(料理や洋服)が来なかった時、そのことを言って交渉できますか?はいいいえ
19あなたに対する人の好意を煩わしい時、断ることができますか?はいいいえ
20援助や助言を求められた時、必要であれば断ることができますか?はいいいえ
引用:平木典子著 PHP研究所:『図解 自分の気持ちをきちんと<伝える>技術 人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ』

結果をチェックしてみる

「いいえ」の数

「いいえ」の数はいくつありましたか?

「いいえ」と答えた項目は、あなたが自己表現できていない、あるいは苦手な項目です。

「いいえ」が半数以上あった人は、日常生活や人間関係にやや支障を感じているかもですね。

「はい」の数

「はい」の数はいくつありましたか?

「はい」と答えた項目についてもう一度チェックしてみてください。

それらの項目は、あなたはあなたの意思や気持ちは大切にしていますが、相手を考慮に入れていない場合もあります。

もしも、その節がある項目に関しては◎にしておき、今後のコミュニケーションで気を付けるようにしましょう。

「はい」の数が10以上であれば、あなたのアサーションレベルは、普通以上と言えるでしょう。

アサーション力を鍛える3つのスキル

ではここからは、アサーション力を鍛える3つのスキルについて解説していきます。

3つのスキル
  1. DESC(デスク)法
  2. 質問を使い分ける
  3. 応酬話法

方法1.DESC(デスク)法

DESC(デスク)法
  • D:Describe(描写)
  • E:Explain(説明)
  • S:Suggest(提案)
  • C:Choose(選択)

では、それぞれのプロセスを簡単に見ていきましょう。

Describe(描写)

「描写」では、客観的な事実を伝えます。

Explain(説明)

「説明」では、自分の気持ちを伝えます。

Suggest(提案)

「提案」では、上記の解決法を提案します。

Choose(選択)

「選択」では、「受け入れてもらった場合」と「受け入れてもらえなかった場合」の結果を伝えます。

例:遅刻を直してもらいたい

15分遅れだね(描写)

いつも心配しちゃうよ(説明)

遅れるようであれば、そう思った時点で連絡くれると助かるな(提案)

そうしてもらえると、どこかの喫茶店で時間潰せるし。(受け入れてもらった場合)

もしも、それが難しいなら、きちんと時間通りに来てもらいたいな。(受け入れてもらえなかった場合)

方法2.質問を使い分ける

アサーションでは「質問」が非常に大切になります。

なぜなら、われわれは、お互い別々の枠組みで物事を解釈しているからです。

例:コップの中の水

たとえば、コップの中に入っている水の量を表現する時に、人によって「少ない」と言う人、「まだある!」と表現する人もいますよね。

他にも、Aさんのことを「怒っているんじゃないか?」と解釈する人、「楽しんでいるなぁ〜!」と解釈する人もいます。

これは、育ってきた環境や文化によって違ってきます。

つまり、質問によって相手の枠組みを理解することで、お互いの勘違いを減らすことができるようになるのです。

2つの質問

質問には大きく分けて2種類存在します。

2つの質問
  1. 開かれた質問
  2. 閉じた質問

⑴開かれた質問

開かれた質問とは、「オープンクエスチョン」とも言われていて、答えが限定されていない「自由解答型の質問」のことです。

たとえば、「〇〇さんはこれについてどう思いましたか?」「なぜ今のお仕事を選ばれたのですか?」などは開かれた質問になります。

これは、相手から情報を引き出したい時に、使われることが多いですね。

アサーションでは、この開かれた質問を意識することが大切になります。

なぜなら、開かれた質問を繰り返すことで、情報を多く取得できるため、相手の考えていることを明確に理解することができる可能性が高まるからです。

⑵閉じた質問

閉じた質問とは、「クローズドクエスチョン」とも言われていて、「答えが限定されている」「はい、いいえの質問」のことです。

たとえば、「チョコレートは好きですか?」「出身はどちらですか?」などは閉じた質問になります。

これは、明確な答えが欲しい時に、使われることが多いですね。

もしも、質問のコツについて詳しく知りたい方は、コミュ力を操る質問力【→動画でも解説】を参考にしてください。

質問力を磨くトレーニング方法【→動画でも解説】

方法3.応酬話法(クッション話法)

たとえば、ある人が「A」という主張をしたとする。でも、あなたは「B」だと思っているとします。

この場合、多くの人たちは「いや、Bですよ!」と相手の意見を否定したような主張をしてしまいます。

しかし、このような伝え方をしてしまうと、受け手は「ムカっ!」としてしまうわけです。

なので、まずは自分の主張を伝える前に「そうですよね〜、確かに!、分かります」といったクッションを挟むようにしましょう。

すると、その後の主張が受け入れてもらいやすくなるのです。

クッションのセリフ

クッションのセリフ
  • そうですよね〜
  • おっしゃる通りです
  • 確かに
  • なるほど!そうですよね
  • 私もそう思います
  • そうおっしゃる方は多いです
  • 鋭いご指摘ありがとうございます

5つの応酬話法

5つの応酬話法
  1. イエスバット(Yes but)話法
  2. イエスアンド(Yes and)話法
  3. イエスソーザット(Yes so that)話法
  4. イエスイフ(Yes if)話法
  5. イエスハウ(Yes how)話法

ここでは、それぞれのセリフだけお伝えしますね。

⑴イエスバット話法

そうですよね〜。しかし〜

⑵イエスアンド(Yes and)話法

そうですよね〜。実は〜

⑶イエスソーザット(Yes so that)話法

そうですよね〜。だからこそ〜なんですよ!

⑷イエスイフ(Yes if)話法

そうですよね〜。ではもしも〜

⑸イエスハウ(Yes how)話法

そうですよね〜。ではどのような〜

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まとめ:アサーション

では最後にまとめましょう。

本日は、

本日のテーマ
  1. アサーションとは
  2. 3種類の自己主張
  3. アサーションスキルを鍛える3つの方法

というテーマでブログを執筆しました。

アサーションをマスターすることで、人間関係でのストレスを大きく軽減させることができます。

なぜなら、相手も自分も大切にするコミュニケーションが取れるようになるからです。

もしも、「コミュ力を高めたい!」という方は、弊社で『コミュ力UP講座』というオンライン講座がありますので、ぜひ下記をチェックしてもらえればと思います。

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