著書:サイコロジーセールスを出版しました

【悲報】ぼったくりバーで30万円騙されました【心理テクニックを解説します】

オータニ

タイトルの通り、ぼったくりバーで30万円騙されてしまいました。。。

タイトルを見た時に、正直こう思ったのではないでしょうか。「いつも心理学、心理学、言っておいてお前が騙されるんかい!笑」と。結論から申し上げると、情けない話ではありますが、そのとおりです。私は、まんまとぼったくりバーの罠にハマってしまいました。

2023日4月13日、下記のようなツイートをしました。

先に、私が今回このような記事を書こうと思った理由を簡潔にお話しいたします。それは、私のこの機会が皆様の勉強になると感じたからです。具体的には、心理テクニックを学ぶ機会を提供できると考えたからです。

実は、私は、今回様々な心理テクニックによって、30万円騙される結果となりました。もちろん、悪用は厳禁ではありますが、これは営業、マーケティング、どちらにも活用できるものばかりでした。なので、もし今回の記事を読んで、あなたの販売戦略の中で使える心理テクニックがありましたら、今後活用していただければと願っております。

というわけで、本日は、

本日のテーマ

【悲報】ぼったくりバーで30万円騙されました

というテーマでブログを執筆していこうと思います。

ぼったくりバーに連れて行かれるまでの経路

まずは、私がぼったくりバーまで連れて行かれた道筋をお伝えしていきますね。

STEP

出会い

STEP

やり取り

STEP

接触

STEP

入店

STEP

行動

STEP

攻防

STEP

解散

ステップ1:出会い

私は、たまたまぼったくりバーに入って、騙されたわけではありません。すべての元凶はマッチングアプリでした。

4月21日に書籍「サイコロジーセールス」を出版させていただく運びとなったのですが、4月の頭にはその活動も落ち着いており、かつ、5年間彼女がいなかったこともあり、「マッチングアプリで彼女でも作るか!」と勢いよくアプリに登録することに。

ちょっと余談ではありますが、ありがたいことに、短期間で7名の女性と会うことができ、久しぶりの恋人気分を味わうことができました。

しかし、私はある女性とマッチします。それは「あやちゃん」という人物。彼女は20歳で、都内のアパレル会社で働いているとのこと。正直、プロフィール写真を見た時は、そこまでタイプではなかったのですが、相手から”いいね”を送ってくれたこともあり、それをムゲにできないという理由から、やり取りを行うことに。

ステップ2:やり取り

マッチしてからは、マッチングアプリと、その後に交換したLINEでかなりの数のやり取りを重ねました。具体的な数としては、毎日10往復くらいのやり取りを4日連続したというイメージですね。

メッセージの内容としては、マッチングアプリを始めた経緯や恋愛観など様々なことを話しました。それに加えて、こんな会話もしました。

  • オータニ:あやちゃんはどこか行きたいところある?
  • あやちゃん:そうですね。ゲイバーに行ったことがないので、そこに行ってみたいです。
  • オータニ:じゃあ初デートはゲイバーに行こうか!
  • あやちゃん:はい!

そして、マッチしてから10日後くらいに、私から「会おう!」というアクションを起こし、恐怖の13日を迎えることとなったのです。。。

ステップ3:接触

当日は、新宿のアルタ前で待ち合わせをすることに。LINEで「どこにいます〜?」なんて連絡をとりながら、いざ彼女と対面!しかし、ここで驚きを隠せない事態が発生します。

それは、⑴彼女の身長が175センチ以上もあったこと、⑵アプリの写真よりも非常に美しかったこと。この瞬間に私の中に2つの罪悪感が生まれました。「俺、ブサイクだけどOK?」「俺、163センチだけどOK?」というふたつ。もちろん、マッチングアプリなので、身長や顔などについては、プロフィールに記載があるのですが、目の前にいる女性があまりにも別人過ぎてびっくりしてしまいました。

そんなこんなで、一軒目の居酒屋に行った時、彼女はこんなことを語ってくれました。「私身長が高いのがコンプレックスで、プロフィールに事実を記載してしまうと、なかなかマッチしないんですよね・・・」

実は、これについては、かなり共感できるところがありました。なぜなら、先ほども紹介したとおり、私の身長は163センチで、日本男性の平均身長を7センチも下回っていたからです。正直、私もマッチングアプリでは、かなり身長でフィルタリングされていることでしょう。

ステップ4:入店

一軒目の居酒屋には、1時間ほどいたでしょうか。私も楽しみにしていたので、「そろそろあやちゃんが言ってたゲイバーに行こうと!」伝え、お店を出ることに。

そして、彼女は、Googleマップか何かでスマホを確認しながら、初見であるかのようにそのお店に向かいます。場所は、新宿の歌舞伎町の奥の方にあるお店とお伝えしておきます。店内に入ると、まずはメニューが出てきます。内容は下記のような感じです。

  • 男性 飲み放題:7,000円
  • 女性 飲み放題:5,000円

まぁ、普通の居酒屋よりはちょっと高いよね?というレベルのメニューでした。しかし、それも満足のいくほどの接客でした。店員のコミュ力はものすごく高いし、彼の話は本当に面白く、終始ゲラゲラ笑っていたのを覚えています。

ステップ5:行動

そんな中、彼女が仕掛けます。「なんかゲームしましょうよ!負けたら、ショットでクライナーを飲みましょう!」と。私も気分が高揚していたこともあり、そして、学生時代のノリにちょっと浸りたいということもあり、様々なゲームをしました。

たとえば、ダーツ、トランプ、チンチロなど。主にチンチロばかりやっていたのですが、その理由は後ほどわかります。

そして、カラオケなども楽しみ、2時間ほど経過したでしょうか。次の日も朝から仕事があったため、お会計をお願いすることに。すると、その値段はなんと…きっちり30万円!!!横にいるあやちゃんもポカーンとしていました。(ちなみに、これは演技です)

ステップ6:攻防

私は尋ねました。「なんでこんな値段になるんですか?」と。すると、奥からゲイではない店員男性が出てきて、「うちは、ショットと飲み放題は別料金でやらせてもらってるんですよ」と冷たく言い放ちます。

この時に、初めて「うわ!ぼったくりバーだったのか!」と気づいたのです。もちろん、財布の中に入っていなかったので、イラつきながらも、クレジットカードで支払いたいと伝えました。

すると、「今、クレジットカードが使えない状況で〜」とあくまでも現金での支払いを要求してきます。まぁそれはそうですよね。支払い履歴がついてしまったら、捕まってしまいますからね。というわけで、近くになるセブンイレブンでお金を下ろし、私が30万円を全て支払うことに。

ステップ7:解散

全ての支払いを済ませ、私はあやちゃんに「じゃあ駅に戻ろうか」と声をかけました。すると、彼女は、申し訳なさそうな演技をしながら、「私こっちなんで(汗)」と新宿駅とは逆方向へと帰って行ったのです。もちろん、帰宅して真っ先に、涙で枕を濡らしました。

【悪用厳禁】ぼったくりバーの心理テクニック

では、ここからはお待ちかね、彼女が私に使った心理テクニックについて、解説して行こうと思います。

  1. 単純接触効果
  2. コミットメントと一貫性の原理
  3. ラベリング効果
  4. 内集団バイアス

心理法則1:単純接触効果

単純接触効果とは、ある対象への接触回数が増えると、その対象へ好意を感じるようになるという心理傾向のことです。

彼女は、かなりの時間をかけて、マメにやり取りをしてきました。それゆえ、私も無意識レベルで彼女に好意を感じていました。普通の詐欺師であれば、すぐに会いたがるところを、彼女は我慢に我慢を重ねて、そして私から「会おう!」というメッセージを受け取るまで、特段大きなアクションを起こしませんでした。きっと、すぐにでも会おうとすれば、怪しまれると感じ、時間をかけ、かつ自分からはアクションを起こさなかったのだと思います。

心理法則2:コミットメントと一貫性の原理

コミットメントと一貫性の原理とは、約束を貫き通そうとする心理傾向のことです。

今回のケースでいえば、LINE上での「ゲイバーに行こう!」という約束です。これにより、私の中で「ゲイバーには絶対に行かなければならない!」という社会的欲求が強く働いたのではないかと感じています。つまり、”ゲイバーに行かない”という選択肢を封じ込められていたのです。

心理法則3:ラベリング効果

ラベリング効果とは、ラベルを貼り付けられることで、それと一致した態度を取ろうとする心理現象のことです。

今回のケースでいえば、会ってすぐに言われた「良い人そうでよかったです!」という言葉ですね。これにより、私は無意識レベルで「良い人を演じないと!」と感じてしまったのでしょう。だから、一軒目の居酒屋はお金を出しましたし、ぼったくりバーでも「あやちゃんも払ってよ」とはいいませんでした。

心理法則4:内集団バイアス

内集団バイアスとは、自身の所属する集団に属している人をひいきしてしまうという心理傾向のことです。

実は、今回は、この心理法則が強く働いたと感じています。今回のケースで言えば、お互いが身長というコンプレックスを持つという共通点があったことです。つまり、「身長で悩む集団」にお互いが所属していたというところから、無意識のうちに、彼女に好意を抱いてしまったということです。

ぼったくりバーに騙されないために

今回の経験を踏まえて、ぼったくりバーに騙されないためのコツを2つ紹介します。

  1. 新宿で会わない
  2. プラプラして決めない
  3. 正常性バイアスを稼働させる

コツ1:新宿で会わない

新宿には、ぼったくりバーなどが多数存在するようです。なので、そもそも新宿で会うということを止めるだけで、ぼったくりに合わなくなる可能性を大幅に低下させることができます。

コツ2:プラプラして決めない

基本、ぼったくりバーへと誘う女性は、プラプラして決めることが多いそうです。理由は、あらかじめ調べられたらマズイからです。なので、当日「ここに入ってみましょうか!」という形でお店に入れられることが多いそうな。

コツ3:正常性バイアスを稼働させる

正常性バイアスとは、人々が非常事態や災害などの発生を過小評価し、自分には被害が及ばないと考える心理傾向のことです。

今回のケースで言えば、私も「自分がぼったくりバーなんかに引っかかるわけない」と無意識に思っていたのでしょう。つまり、セキュリティが甘くなっていたわけです。なので、マッチングアプリで女性と会う時は、「オータニが正常性バイアスって言ってたな!」ということだけでも思い出して、会うようにしましょう。

まとめ

本日のテーマ

【悲報】ぼったくりバーで30万円騙されました

正直、今回の記事は公開しようか、非公開にしようか非常に迷っていました。なぜなら、これを公表することで、私の権威性下がってしまう可能性が十分に考えられたからです。

しかし、この記事を読んで、少しでも心理学を学んでいただき、そして、何より被害者が減れば良いと思い、意を決してこの記事を公開いたしました。

記事の中では細かい部分までは伝えきれておりませんので、質問等がありましたら、ぜひコメントしていただければと思います。

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