PREP(プレップ)法とは、説得力を高める文章の型(フレームワーク)のことです。
これにより、分かりやすく、説得力を高めるトーク・ライティングをすることができるようになります。
というわけで本日は、
- PREP(プレップ)法とは
- PREP(プレップ)法の具体例
- 強化型PREP(プレップ)法とは
- 強化型PREP(プレップ)法の具体例
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
PREP(プレップ)法とは
- P=Point(主張、結論)
↓ - R=Reason(理由)
↓ - E=Example(具体例)
↓ - P=Point(主張、結論)
では、それぞれの要素がなぜ大切なのかを詳しくみていきましょう。
具体例
やる気で行動するのはやめましょう
なぜなら、やる気での行動は安定しないからです
たとえば、「今日はやる気が出ないから、〇〇するのはやめよう〜」なんていう経験をしたことはありませんか?
このように、やる気での行動は安定しません。
なので、やる気で行動しないようにしましょう。
ステップ1.主張
まずは必ず主張から伝えるようにしましょう。
なぜなら、読み手に話のゴールを伝えることができるからです。
たとえば、行き先も伝えられずに、車に乗せられると、不安な気持ちになりますよね?
つまり、先に、行き先を伝えることで、読み手の不安を解消することができるのです。
これは文章でも全く一緒で、先に主張を伝えないと早急に離脱されてしまいます。
だから、まずは必ず主張からスタートするようにしましょう。
- 私はこう思う!
- 〇〇しましょう!
ステップ2.理由
主張をしたら、必ず理由を入れるようにしましょう。
なぜなら、理由を伝えることで、説得力を高めることができます。
たとえば、「私はPREP(プレップ)法を使って文章を書いた方がいいと思う!」と主張だけされても納得できないんですよね?
きっと、心の中で「いや!理由は!?」と感じるでしょう。
実験:心理学者エレン・ランガー
エレン・ランガーは、コピー機があるオフィスである実験を行いました。
手順1
コピー機に並んでいる人たちに研究者が「先にコピーをとらせてもらえませんか?」というお願いをするのですが、そのお願いの仕方を3つに分けました。
先にコピーをとらせてもらえませんか?
急いでいるので、先にコピーをとらせてもらえませんか?
コピーをとらないといけないので、コピーを先にとらせてもらえませんか?
手順2
そして、それぞれの被験者がどれくらいコピー機を譲ってくれるか? を調べました。
実験の結果
先にコピーをとらせてもらえませんか?
→承諾率60%
急いでいるので、先にコピーをとらせてもらえませんか?
→承諾率94%
コピーをとらないといけないので、コピーを先にとらせてもらえませんか?
→承諾率93%
まとめ
このように、要求の理由を伝えただけで、承諾率が1.5倍近くになるということが分かりました。
さらに驚くべきことは、BとCでは承諾率にほとんど差がなかったというところです。
これは、「なぜなら〜」「ので〜」などの理由の接続詞をいれるだけで、承諾率が高まるということを意味しています。
だから、何かの主張を伝える際には、必ず「理由」をいれるようにしましょう。
ステップ3.具体例
具体例は、トークやライティングにおいて非常に大切なスキルです。
なぜなら、主張と理由だけでは、読者に完全に理解させることができないからです。
例:返報性の原理
返報性の原理とは、貰い物をしたら、お返しをしなければならないと感じる心理現象のことです。
具体的にしてみよう
しかし、この説明だけでは、返報性の原理を初めて聞いた人には伝わらないでしょう。
なので、具体例を用いて説明していきましょう。
たとえば、バレンタインデーにチョコレートをもらったら、ホワイトデーにお返しをしなければならないと感じますよね?
これが返報性の原理です。
非常に分かりやすいですよね?
このように、具体例を用いることで、分かりにくいものを分かりやすくすることができます。
なので、主張、理由を伝えたあとは、必ず具体例を添えるようにしましょう。
説明不要なものに関しては、くどくなるので具体例は不要です
「たとえ話」を作れるようになろう
具体例は、「たとえ話の作り方」をマスターすることで、上手になります。
もしも、「たとえ話の作り方」について理解を深めたい方は、
『【分かりやすい話し方】「たとえ話」を巧みに操る方法と作り方』を参考にしてください。
ステップ4.主張
最後に改めて主張を伝えましょう。
なぜなら、最後にもう一度主張を繰り返すことで、改めて主張を思い出してもらえるようになるからです。
最初の主張と全く一緒でもOKです
理由:親近効果
たとえば、映画ではハッピーエンドかバットエンドかで、その映画の印象が大きく変わりますよね?
このように、人間の脳は最初よりも最後の方が記憶に残りやすいのです。
これはPREP(プレップ)法でも全く一緒です。
最後に再度「主張」を入れることで、こちらが本当に伝えたかったことを強く印象に残すことができるようになるのです。
イメージ:寄り道から帰ってくる
最初の主張を分かりやすく伝えるために、「理由」→「具体例」は寄り道をしました。
だから、もしも最後に「主張」を伝えなった場合、読み手は文章中で迷子になってしまいます。
「結局、何が言いたかったんだっけ?」と。なので、もう改めて主張を伝えることが大切なのです。
動画にしました
PREP(プレップ)法の具体例
ではここからは、PREP(プレップ)法の具体例を3つほど紹介していこうと思います。
具体例1:主張は大切
主張をしたら、必ず「理由」を添えるようにしましょう。
なぜなら、「理由」を添えることで、説得力を高めることができるからです。
たとえば、~エレンランガーの実験~(前述しました)
だから、何かの主張を伝える際には、必ず「理由」をいれるようにしましょう。
この記事の「理由」のところの内容ですね
具体例2:記憶にはアウトプット
記憶したいのであれば、アウトプットをしましょう。
なぜなら、脳はアウトプットした情報を記憶に強化するようにできているからです。
たとえば、「水金地火木土天海冥」って何度も口に出して覚えませんでしたか?
そのおかげで、大人になった今でもスラスラ言えますよね?
このように、我々の脳はアウトプットした情報が記憶に強化されるようになっています。
なので、覚えたい情報があれば、たくさんアウトプットしましょう。
記憶の強化について知りたい方はこちら。
具体例3:Instagramは素晴らしい
これは「jp atさん」からYouTubeコメントでいただいたものです
起業を目的に、Instagramを投稿してます。
何故なら、現代社会の移り変わりにて、サービスが問われるからです。
たとえば、サービスの最先端と思われるものを言えば、5Gですよね。
こういったサービスを利用したいという方と利用しなくてもいいよという人の差があると思うので、また違ったサービスを提供していきたいと思いましたので企業として活動したいのです。
いい感じですね!
ただひとつだけアドバイスをすると、もう少し主張と理由と具体例を絡めた方がいいですね。
たとえば、主張が「起業を目的に、Instagramを投稿してます」なら、理由は「なぜなら、写真を中心とした事業を展開したいからです」とかですね。
あとは、最後の主張のところが、別の主張になってしまっているため、前の主張と全く同じでも問題ありません。
もしも、「PREP(プレップ)法での文章を添削して欲しい!」という方は、
公式LINEからメッセージいただければと思います
強化型PREP(プレップ)法とは
では、さらに説得力を高める強化型PREP(プレップ)法について解説していきます。
- P=Point(主張、結論)
↓ - R=Reason(理由)
↓ - E=Example(具体例)
↓ - P=Point(主張、結論)
↓ - R=Refutation(反論)
ステップ5.反論
次に、読者が言いそうな想定される反論を提起しましょう。
というのも、PREP(プレップ)法だけでは、内容に漏れが生まれる可能性があるからです。
ちょっと具体例をみていきましょう。
例:やる気で行動するな
やる気で行動するのはやめましょう
やる気で行動すると、行動にムラが出るからです
たとえば、「今日はやる気が出ないから、明日でいいやぁ〜」という理由で行動を先延ばしにしてしまった経験はありませんか?
このように、やる気に支配された行動は、不安定なものとなってしまいます。
なので、絶対にやる気で行動するのはやめましょう!
しかし、とはいうものの、「じゃあどうやって行動すればいいんですか?」なんていう疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
反論→PREP(プレップ)法
反論が終わったら、それ以降は、またPREP(プレップ)法で文章を構成していきましょう。
↓
この疑問にお答えすると、結論、習慣で行動しましょう
なぜなら、習慣化することで、行動が安定するからです
たとえば、毎日やる気を出さなかったとしても、歯磨きって必ずしますよね?
このように、我々が毎日取るような行動のほとんどは習慣化されたものになります
なので、「行動はやる気で行うものだ!」という古い考えは捨てて、習慣の力で行動できるようにしましょう
動画にしました
まとめ:PREP(プレップ)法
では最後にまとめましょう。
本日は、
- PREP(プレップ)法とは
- PREP(プレップ)法の具体例
- 強化型PREP(プレップ)法とは
- 強化型PREP(プレップ)法の具体例
というテーマでブログを執筆しました。
PREP(プレップ)法を使うことで、「分かりやすい!」と言われるようになります。
なので、コツコツ練習していきながら、マスターしていきましょう。
もしも、その他のトーク・ライティングのフレームワークについて知りたい方は、下記の記事なども参考にしてもらえればと思います。
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