- アンチクライマックス法=結論を最初に持っていく話し方
- クライマックス法=結論を後ろに持っていく話か方
1942年にアメリカの心理学者ハロルド・スポンバーグ氏が、論文『クライマックス法・アンチクライマックス法』で提唱しました。
これら2つの話し方は、プレゼンテーションやライティング、パブリックスピーキングなど様々なところで使えるテクニックです。
ぜひ、あなたの人生に活用していただければと思います。
というわけで本日は、
- アンチクライマックス法とは
- クライマックス法とは
- アンチクライマックス法とクライマックス法の使い分け
というテーマでブログを執筆していこうと思います。
目次
アンチクライマックス法とは
結論を最初に持っていく話し方
- SDS法
- PREP(プレップ)法
フレームワーク1:SDS法
- Summary=全体の概要
↓ - Details=詳細の説明
↓ - Summary=全体のまとめ
具体例
やる気で行動するのはやめましょう。
たとえば、仕事で疲れてしまった日って、何もやる気が起こらず、自分との約束を破ってしまうことがほとんどですよね?
このように、我々は、やる気で行動しようとすると、自分との約束を破ってしまう可能性が高まります。
なので、やる気で行動するのは絶対にやめましょう。
SDS法の詳細はこちら
SDS法とは|「分かりやすい!」を引き出す究極のフレームワーク
フレームワーク2:PREP(プレップ)法
- Point(主張)
↓ - Reason(理由)
↓ - Example(具体例)
↓ - Point(主張)
具体例
結論、日本では「外出自粛」を本格的に始動するべきだと考えます!
なぜなら、「外出自粛」を意識することで、〇〇ウイルスによる被害を圧倒的に減らすことができますし、それが景気回復に繋がるからです。
たとえば、先日、日本で合計100名の人たちが〇〇ウイルスに感染したという報告を受けました。そして本日、さらに70名の人たちが〇〇ウイルスに感染したとのこと。
なので、今すぐに「外出自粛」を本格的に指導するべきなのです。
PREP(プレップ)法の詳細はこちら
PREP(プレップ)法とは|論理的な文章を書くフレームワーク
クライマックス法とは
結論を後ろに持っていく話し方
- DESC(デスク)法
- 起承転結
- PASONA(パソナ)の法則
フレームワーク1:DESC(デスク)法
- Describe(描写)
↓ - Express(表現)
↓ - Suggest(提案)
↓ - Consequence(結果)
具体例
先日、日本で合計100名の人たちが〇〇ウイルスに感染したという報告を受けました。そして本日、さらに70名の人たちが〇〇ウイルスに感染したとのこと。
このままでは、感染者が増えていく一方です。つまり、死亡者もどんどん増え、経済も回復に向かいません。
だから、日本では「外出自粛」を本格的に始動するべきだと考えます!
このように、一人ひとりが「外出自粛」を意識することで、〇〇ウイルスによる被害を圧倒的に減らすことができますし、それが景気回復に繋がるのです!
DESC(デスク)法の詳細はこちら
フレームワーク2:起承転結
起承転結は、エピソードトークなどに使えます。
- 起=きっかけ
↓ - 承=続き
↓ - 転=変化
↓ - 結=結末
具体例
『ドラえもん』を例に解説します。
のび太がジャイアンにいじめられ、ドラえもんが秘密道具(きっかけ)を出してくれる
秘密道具でジャイアンを倒す
のび太が私利私欲のために道具を使う
自業自得な結果となる
起承転結の詳細はこちら
フレームワーク3:PASONA(パソナ)の法則
PASONA(パソナ)の法則は、モノを売りたい時などに使えます。
- Problem(問題提起)
↓ - Agitation(扇動する)
↓ - Solution(解決策)
↓ - Narrow down(絞り込み)
↓ - Action(行動要請)
具体例
『化粧品』を例に解説します。
最近肌が荒れてきた…なんて感じませんか?
お肌が荒れると、自信を持って他者と会話をすることができなくなりますよね…
しかし、そんな悩みを解決する商品を開発することに成功しました!
それが、パーフェクトスキンクリーナー!
このクリーナーには、〇〇という成分が含まれており〜
しかし、気になるのはお値段ですよね?
本日はこのパーフェクトスキンクリーナーを100個限定で9,800円のところを4,000円引きの5,980円で提供させていただきます!
お肌の荒れを今すぐにでも改善したい!そんな方は、いますぐこちらにお電話!
PASONA(パソナ)の法則の詳細はこちら
PASONA(パソナ)の法則|人の行動を操るフレームワーク【事例も紹介】
アンチクライマックス法とクライマックス法の使い分け
ではここからは「どのような時に、それぞれの話し方を使えばいいのか?」について解説していきます。
- 信頼関係の有無
- オチのインパクトの有無
- 興味の有無
ポイント1:信頼関係の有無
信頼関係がある人に話をする時は、「クライマックス法」で話をしても大丈夫です。
しかし、信頼関係がない人には「アンチクライマックス法」を使うようにしましょう。
認知負担を減らせ
ある対象に使う脳のエネルギーのレベル
なぜなら、アンチクライマックス法で話すことで、聞き手の認知負担を軽減させることができるからです。
例:ダラダラ話
たとえば、ダラダラと話をしている人に対して「結局この人は何が言いたいんだろう?…」と不快感を感じたことはありませんか?
このように、結論が告げられずにいると、認知負担が大きくなるので、その対象に嫌悪感を抱くようになります。
だから、初対面の人には、アンチクライマックス法を使うようにしましょう。
しかし、何度も接触して信頼関係が築けている相手であれば、クライマックス法で話をしても最後まで聞いてくれる可能性が高いので問題なしです。
- アンチクライマックス法=認知負担 少
- クライマックス法=認知負担 多
ポイント2:オチのインパクトの有無
話のオチにインパクトが無いのであれば、あえてクライマックス法を使うようにしましょう。
なぜなら、弱いオチを冒頭で明らかにしてしまうと、話全体の印象が下がってしまうからです。
例:お笑い芸人のエピソードトーク
たとえば、お笑い芸人のエピソードトークなどを聞いていると分かるのですが、
実は、彼らって特に面白いオチを持っているわけではないんですよね。
だから、伝え方(話術など)を工夫して、面白さを強化しようとしています。
その伝え方の方法のひとつが「オチを最後に持って来る」という方法なのです。
もちろん、オチを最後に持って来ると全てが面白くなるというわけではありませんが、最初にオチを持って来るよりは、話のインパクトは大きくなるでしょう。
- アンチクライマックス法=オチのインパクト 有
- クライマックス法=オチのインパクト 無
ポイント3:興味の有無
相手が興味を持っている場合には「クライマックス法」で話しても大丈夫ですが、
逆に興味を持っていない場合は「アンチクライマックス法」で話すのがいいでしょう。
なぜなら、興味を持っていない対象の話なんて長々聞いてられないからです。
例:興味が無い映画の話
たとえば、ある日、友達から全く興味の無い恋愛映画についての話をされたとする。
もちろん、全く興味が無いので、早くオチが気になってしまいます。
しかし、大好きなホラー映画の話をされたら、オチが来るまでしっかり聞いてられたりします。
このように、人は興味のある話はオチまで話を聞けますが、興味が無い場合はオチまで待てずストレスを抱えてしまうのです。
なので、相手の興味に合わせて、話し方を使い分けるようにしましょう。
- アンチクライマックス法=興味なし
- クライマックス法=興味あり
まとめ:アンチクライマックス法
では最後にまとめましょう。
本日は、
- アンチクライマックス法とは
- クライマックス法とは
- アンチクライマックス法とクライマックス法の使い分け
というテーマでブログを執筆しました。
話し方を使い分けることで、他者に与える影響は大きく変化します。
なので、状況に応じて、本日お伝えしたフレームワークを使い分けるようにいましょう。
アンチクライマックス法、クライマックス法って何?